
こんにちは。Car Research Lab、運営者の「Mee」です。
「陸の王者」として世界中で愛されるランドクルーザーシリーズ。その中でも、日本の道路事情に合いやすいサイズ感と、本格的なオフロード性能を両立した「ランドクルーザープラド150系」は、SUVファンにとって憧れの存在です。
特に、2017年のマイナーチェンジ以降の後期型、そして2.8Lクリーンディーゼルモデルは、力強いトルクと燃料代の抑えやすさから、中古車市場でも注目されています。「いつかはプラドに乗りたい」「ディーゼルの余裕ある走りを体験してみたい」と考えている方も多いのではないでしょうか。
結論から言うと、プラド150後期ディーゼルは、長距離移動やアウトドア、家族での遠出が多い人にはかなり魅力的な選択肢です。特に2020年8月以降の204psモデルは、重い車体でも余裕のある走りを感じやすく、満足度は高いでしょう。
一方で、街乗りや短距離移動が中心の人には、ディーゼル特有のDPF詰まりやオイル管理の注意点が重く感じられる可能性があります。燃料代の安さだけで選ぶと、あとから「思ったより気を使う」と感じるかもしれません。
この記事では、プラド150後期ディーゼルの走行性能、維持費、故障リスク、リセールバリューまで、購入前に確認しておきたいポイントを整理します。
- 2020年8月以降の204psモデルで何が変わったのか
- ガソリン車と比較した走行性能や維持費の違い
- アドブルーやDPF詰まりなどディーゼル特有の注意点
- リセールを意識したグレードや装備選びの考え方
プラド150後期ディーゼルの走行性能と不具合

プラドを選ぶ大きな魅力は、やはり走りの余裕です。ただし、一口に「150系後期ディーゼル」と言っても、年式によってエンジン性能に違いがあります。ここでは、モデルによる性能差、ディーゼルならではのメリット・デメリット、購入前に知っておきたいリスクを見ていきます。
- 204psへ改良された馬力の違い
- ディーゼル特有の音はうるさいか検証
- ガソリン車との加速や乗り心地の比較
- アドブルー消費とDPF詰まりのリスク
- TZ-Gなどグレードによる装備の違い
204psへ改良された馬力の違い
の内部構造図。204馬力への性能向上を実現したターボチャージャーやシリンダーヘッド部分。-1024x1024.jpg)
プラド150後期ディーゼルを検討するうえで、重要な分岐点になるのが2020年8月に行われた一部改良です。中古車市場では、この改良前後のモデルが混在していますが、走りの余裕には違いがあります。
改良前のディーゼルエンジンは最高出力177psでしたが、改良後はターボチャージャーやエンジン内部の見直しにより、最高出力が204psへ向上しました。最大トルクも450N・mから500N・mへ強化されています。
2020年8月以降モデルの主な進化
- 最高出力:177ps → 204ps
- 最大トルク:450N・m → 500N・m
- 高速道路の合流や登坂で余裕を感じやすい
この違いは、高速道路の合流や長い登坂路で体感しやすいです。改良前モデルでもプラドらしい力強さはありますが、204psモデルはアクセルを踏んだときの余裕が増しており、重い車体をよりスムーズに加速させてくれます。
中古で探す場合、予算が許すなら2020年8月以降の204psモデルを優先すると満足度が高くなりやすいです。ただし、年式だけでなく、走行距離、整備記録、使用環境も必ず確認しましょう。(出典:トヨタ自動車公式『ランドクルーザープラド ニュースリリース』)
ディーゼル特有の音はうるさいか検証
ディーゼル車を検討するときに気になるのが、エンジン音と振動です。昔のディーゼル車のような「ガラガラ音」を想像して、不安に感じる方もいるでしょう。
結論として、車外で聞くアイドリング音にはディーゼル特有の音があります。特に早朝や深夜の住宅街、冬場の冷間始動直後は、ガソリン車よりも音が目立ちやすいです。
ただし、車内に入ると印象はかなり変わります。プラドは遮音性が高く、エンジン音や振動はかなり抑えられています。アイドリング中でも会話やオーディオの邪魔になるほどではありません。
走行中の静粛性について
走り出すと、ロードノイズや風切り音の方が目立ちやすくなり、エンジン音はそれほど気にならなくなります。特に高速巡航では低回転で走れるため、ディーゼルの余裕ある走りを感じやすいでしょう。
音に敏感な人は、購入前に冷間始動時と低速走行時の音を確認しておくと安心です。試乗では、窓を開けた状態と閉めた状態の両方で確認するのがおすすめです。
ガソリン車との加速や乗り心地の比較
プラド150系でよく迷うのが、2.7Lガソリン車と2.8Lディーゼル車のどちらを選ぶかです。街中を少し走るだけでは大きな差を感じにくいかもしれませんが、長距離や坂道、荷物を積んだ状態では違いが出ます。
ガソリン車は静粛性が高く、エンジンの回転フィールも滑らかです。短距離移動や街乗り中心であれば、ガソリン車の扱いやすさは魅力です。一方で、車両重量に対してトルクは控えめなので、坂道や高速道路の追い越しではアクセルを深く踏む場面が増えます。
ディーゼル車は、低回転から大きなトルクを発生するため、重い車体を余裕を持って動かせます。フル乗車や荷物を積んだ状態でも、発進や登坂で力不足を感じにくいのが強みです。
ディーゼルが有利になりやすいシーン
- 家族全員+荷物でのドライブ:重さが増えても余裕を感じやすい
- 高速道路の巡航:低回転で走りやすく、長距離移動が楽
- 悪路や雪道:低回転トルクを使いやすく、アクセル操作がしやすい
- 牽引やアウトドア用途:キャンプ道具やトレーラーなど重い荷物に強い
軽快さや静かさを重視するならガソリン車、重厚感と余裕ある走りを重視するならディーゼル車が向いています。プラドらしい走りを味わいたいなら、ディーゼルの魅力はかなり大きいです。
アドブルー消費とDPF詰まりのリスク
の警告灯。短距離走行による詰まりリスクと強制再生の必要性を示唆。-1022x1024.jpg)
ディーゼル車を所有するうえで避けて通れないのが、排ガス浄化装置に関するメンテナンスです。ここを理解せずに購入すると、後から「思ったより気を使う」と感じる可能性があります。
まず、AdBlue(アドブルー)は尿素SCRシステムで使われる高品位尿素水です。排ガス中の窒素酸化物を浄化するために使われ、走行距離に応じて少しずつ減っていきます。
補充自体はそれほど難しくありません。警告が出たタイミングや定期点検時に補充すればよく、費用も極端に高額ではありません。ただし、補充を忘れるとエンジン始動に制限がかかる場合があるため、警告表示は見逃さないようにしましょう。
最も注意したいのはDPF詰まり
DPFは、排ガス中のススを捕集するフィルターです。一定量のススが溜まると、排気温度を上げて燃焼させる自動再生が行われます。
ただし、この再生にはある程度の走行時間が必要です。片道数キロの通勤や近所の買い物など、短距離走行ばかりを繰り返すと、再生が完了しにくく、ススが溜まりやすくなります。
ススが溜まりすぎると警告灯が点灯し、手動再生やディーラーでの点検が必要になる場合があります。状態によっては洗浄や部品交換が必要になり、費用が大きくなることもあります。
そのため、週末に高速道路を走る、通勤距離が長い、定期的に遠出するという使い方ならディーゼルと相性が良いです。一方、近場の移動ばかりでエンジンが十分に温まらない使い方なら、ガソリン車も含めて検討した方が安心です。
TZ-Gなどグレードによる装備の違い
や電子制御エアサスペンションの技術的な構造図。-1022x1024.jpg)
プラド150系のグレード選びでは、TZ-G、TX-Lパッケージ、TXの違いも重要です。特にディーゼルの上級グレードであるTZ-Gは、快適性や走行性能を高める装備が充実しています。
| 機能名 | 特徴・メリット |
|---|---|
| KDSS Kinetic Dynamic Suspension System |
油圧システムでスタビライザーの効きを制御する機能です。オンロードではロールを抑え、オフロードではサスペンションの動きを確保しやすくなります。 |
| リア電子制御 エアサスペンション |
リアサスペンションにエアスプリングを採用し、積載量に応じた車高調整や乗り心地の向上に貢献します。 |
| AVS Adaptive Variable Suspension system |
路面状況や運転操作に応じて、ショックアブソーバーの減衰力を制御します。乗り心地と安定感を両立しやすい装備です。 |
| パドルシフト | ステアリングを握ったままシフト操作ができ、下り坂でのエンジンブレーキ活用などに便利です。 |
TZ-Gは装備が魅力的ですが、そのぶん中古価格も高めです。一般的な使い方であれば、TX-Lパッケージでも満足できる人は多いでしょう。本革シートや快適装備を重視しつつ、価格とのバランスを取りたいならTX-Lは現実的な選択肢です。
一方、悪路走行や乗り心地、装備の充実度にこだわるならTZ-Gを選ぶ価値があります。リセールを意識する場合も、グレードだけでなく、サンルーフや7人乗り、内装色などの人気条件を確認しておきましょう。
プラド150後期ディーゼルの維持費とリセール
プラド150後期ディーゼルは魅力的な車ですが、所有するには維持費も見ておく必要があります。ここでは、燃料代、オイル交換、年間維持費、リセールバリューを整理します。
- 実燃費のデータと燃料代の節約効果
- オイル交換の推奨時期とメンテナンス費用
- 自動車税を含めた年間維持費の総額
- 輸出需要によるリセールバリューの相場
- プラド150後期ディーゼルの総評まとめ
実燃費のデータと燃料代の節約効果
とガソリンの価格差を比較する2つの給油ノズルと価格表示。年間燃料費の節約効果を視覚化。-1024x1022.jpg)
カタログ燃費ではディーゼル車が有利ですが、実際の燃費は走行環境によって変わります。多くのオーナーの傾向を見ると、ディーゼル車は街乗りで9〜10km/L前後、高速道路では12〜14km/L前後を狙えることがあります。
一方、ガソリン車は車体の重さに対して排気量が控えめなため、街乗りでは燃費が伸びにくい傾向があります。特にストップ&ゴーが多い使い方では、ディーゼルとの差が出やすいです。
軽油はレギュラーガソリンより単価が安いことが多いため、燃費の良さと燃料単価の安さが重なると、年間走行距離が多い人ほど差が出ます。
燃料代でディーゼルが有利になりやすい人
- 年間走行距離が1万km以上ある
- 高速道路や郊外路をよく走る
- 家族旅行やアウトドアで長距離移動が多い
- 給油回数や燃料代をできるだけ抑えたい
ただし、車両価格差やメンテナンス費用を含めると、燃料代だけで単純に「ディーゼルが必ず得」とは言い切れません。燃料代の節約に加えて、走りの余裕やリセールまで含めて判断するのが現実的です。
オイル交換の推奨時期とメンテナンス費用
燃料代では有利になりやすいディーゼルですが、メンテナンス費用についてはガソリン車よりも注意が必要です。その代表がエンジンオイルです。
クリーンディーゼルエンジンは、ススが発生しやすい特性があり、オイル管理が重要です。メーカー指定の交換サイクルを確認しつつ、シビアコンディションに当てはまる使い方が多い場合は、早めの交換を意識した方が安心です。
プラド150後期ディーゼルでは、JASO規格のDL-1など、クリーンディーゼルに適合したオイルを使う必要があります。適合しないオイルを入れると、DPFに悪影響が出る可能性があるため注意しましょう。
また、クリーンディーゼルでは「ディーゼルにも使える」と書かれた兼用オイルでも、車両側の指定規格に合っていなければ適切とは限りません。詳しくは、クリーンディーゼルに合うオイル規格の注意点も確認しておくと安心です。
オイル量も多く、交換費用はガソリン車より高めになりやすいです。さらに、AdBlue補充や燃料フィルターなど、ディーゼル特有の消耗品もあります。
ディーゼルのメンテナンスで注意したいこと
- 指定規格に合ったエンジンオイルを使う
- 短距離走行が多い場合は早めの交換を意識する
- AdBlueの残量警告を放置しない
- DPF警告灯が点いたら早めに点検する
- 安さだけでオイルや整備先を選ばない
ディーゼル車は燃料代を抑えやすい一方で、メンテナンスを後回しにすると修理費が大きくなりやすいです。購入前から、オイル交換や点検にかかる費用も予算に入れておきましょう。
自動車税を含めた年間維持費の総額
プラド150後期ディーゼルを維持するには、自動車税、保険、燃料代、車検、オイル交換、タイヤなどの費用がかかります。大型SUVなので、軽自動車やコンパクトカーから乗り換えると消耗品の価格差に驚くかもしれません。
自動車税は排気量区分で決まります。2.8Lディーゼルも2.7Lガソリンも近い区分になるため、税金だけで大きな差が出るわけではありません。
年間維持費の目安
- 自動車税:約5万円前後
- 重量税・自賠責の年換算:約2万円〜3万円前後
- 任意保険:約6万円〜10万円前後
- 燃料代:年間走行距離によって大きく変動
- メンテナンス費:オイル交換、AdBlue、消耗品など
- タイヤ・車検積立:大型SUVなので高めに見ておきたい
ローンや駐車場代を除いても、年間で数十万円規模の維持費は見ておく必要があります。月に換算すると、燃料代や保険を含めて3万円前後からそれ以上になることもあります。
「燃料代が安いからディーゼルが得」と考えるより、燃料代、メンテナンス費、リセール、走りの満足度まで含めて総合的に判断するのがおすすめです。
輸出需要によるリセールバリューの相場

プラド150系の大きな魅力が、リセールバリューの高さです。ランドクルーザープラドは国内だけでなく海外でも人気が高く、中古車として輸出需要があります。
特にディーゼルモデルは、トルクの強さや燃料代の抑えやすさから、海外市場でも評価されやすい傾向があります。走行距離が伸びていても、状態や装備によっては高値がつくことがあります。
リセールを意識するなら、グレードやオプション選びも大切です。サンルーフ、7人乗り、人気色、内装色、特別仕様車などは査定でプラスになりやすい条件です。
リセールで見られやすいポイント
- サンルーフの有無
- 7人乗りかどうか
- 人気ボディカラー
- 内装色や本革シート
- 特別仕様車かどうか
- 整備記録や修復歴の有無
プラド150後期からランクル250への乗り換えを考えている場合は、250系の相場動向も先に見ておきたいところです。リセールを重視するなら、ランクル250のリセール崩壊リスクや注意点もあわせて確認しておくと安心です。
特に「今あえてプラド150後期を買うか、それともランクル250を狙うか」で迷っている方は、購入価格だけでなく、数年後にどれくらい価値が残りそうかまで比較しておくと判断しやすくなります。
よくある質問
プラド150後期ディーゼルは買いですか?
長距離移動やアウトドア、家族での遠出が多い人には有力な選択肢です。特に2020年8月以降の204psモデルは加速性能が向上しており、重い車体でも余裕を感じやすいでしょう。一方で、街乗りや短距離移動が中心の人は、DPF詰まりなどディーゼル特有のリスクも考慮する必要があります。
プラド150後期ディーゼルの維持費は高いですか?
燃料代ではガソリン車より有利になりやすい一方で、専用オイル交換、AdBlue補充、タイヤなどの消耗品費は高めになりやすいです。ローンや駐車場代を除いても、年間で数十万円規模の維持費は見ておくと安心です。
プラド150後期ディーゼルで注意したい故障リスクは何ですか?
特に注意したいのはDPF詰まりやAdBlue関連のトラブルです。短距離走行ばかりを繰り返すと、DPFの自動再生が完了しにくくなり、ススが溜まりやすくなります。週末に高速道路を走るなど、ある程度まとまった距離を走る使い方の方がディーゼルには向いています。
プラド150後期ディーゼルはガソリン車よりリセールが良いですか?
プラド150後期ディーゼルは、海外需要が強い地域では高く評価されやすく、リセール面でも有利になるケースがあります。ただし、グレード、年式、走行距離、サンルーフや7人乗り、内装色などの条件によって査定額は大きく変わります。
プラド150後期ディーゼルでおすすめの年式はありますか?
走行性能を重視するなら、2020年8月以降の204psモデルがおすすめです。改良前の177psモデルよりも最高出力と最大トルクが向上しており、高速道路の合流や登坂時の余裕が増しています。中古車を選ぶ際は、年式だけでなく整備履歴や走行距離もあわせて確認しましょう。
まとめ:プラド150後期ディーゼルは使い方が合えば満足度が高い

プラド150後期ディーゼルは、車を単なる移動手段としてではなく、趣味やライフスタイルの一部として楽しみたい人に向いているSUVです。特に2020年8月以降の204psモデルは、重い車体を余裕を持って走らせる力があり、長距離移動やアウトドアで頼れる相棒になります。
一方で、街乗りや短距離移動が中心の人、メンテナンスにあまり手間をかけたくない人には、ディーゼル特有のDPFやオイル管理が負担に感じるかもしれません。その場合は、ガソリン車の方が気楽に乗れる可能性があります。
大切なのは、自分の使い方に合っているかを見極めることです。長距離移動、キャンプ、家族旅行、雪道、悪路などでプラドらしさを楽しみたいなら、ディーゼルはかなり魅力的です。逆に、近所の買い物や送迎が中心なら、維持費やメンテナンスの手間も含めて慎重に判断しましょう。
- プラド150後期ディーゼルは長距離移動やアウトドア向き
- 2020年8月以降の204psモデルは走りの余裕が大きい
- 街乗りや短距離移動が多い人はDPF詰まりに注意
- ディーゼル特有の音は車外では感じやすいが、車内では抑えられている
- ガソリン車は静かで扱いやすく、街乗り中心の人に向きやすい
- ディーゼル車はトルクが強く、フル乗車や荷物積載時に余裕がある
- AdBlue補充やDPF再生など、ディーゼル特有の管理が必要
- エンジンオイルはクリーンディーゼル対応の規格を選ぶ必要がある
- TZ-Gは装備が充実するが、中古価格や維持費も高めになりやすい
- TX-Lパッケージは価格と装備のバランスが良い
- 燃料代ではディーゼルが有利になりやすい
- ただし、メンテナンス費用まで含めると単純に安いとは限らない
- プラドは海外需要が強く、リセールバリューが高い傾向がある
- サンルーフ、7人乗り、人気色、特別仕様車は査定で有利になりやすい
- 最終的には、年間走行距離と使い方でディーゼルが合うか判断することが大切
※本記事の情報は執筆時点の一般的なデータに基づいています。正確な仕様や価格についてはメーカー公式サイトをご確認ください。また、中古車選びやメンテナンスの最終的な判断は、専門家にご相談の上で行ってください。






