新型セレナ e-POWER (C28)の購入を検討中で、「セレナe- POWERは買って後悔するの?(C28)といった情報を探しているあなたへ。旧型のc27から大きく進化した一方で、インターネット上では「最悪」といった厳しい口コミ・評判も目にすることがあり、不安に感じているのではないでしょうか。
特に、バッテリー寿命や期待していたほど伸びない実燃費の問題、さらにはガソリン車とどっちを選ぶべきかなど、購入前の悩みは尽きないものです。また、新型で仕様が変わったワンペダル C28の使い勝手など、実際に買って良かった点と後悔する可能性のある点を、この記事で詳しく掘り下げていきます。
- セレナ e-POWER (C28)で後悔する可能性のある具体的な点
- 旧型(C27)やガソリン車との性能・コストの違い
- 実際のユーザーによるリアルな口コミや評価のまとめ
- 購入後に「買って良かった」と思えるための最終チェックポイント
セレナe-POWERは買って後悔する(C28)と言われる理由
- 口コミ・評判から見る後悔の声
- 最悪と言われる不具合や故障事例
- バッテリー寿命への懸念は本当か
- 旧型c27から続くe-POWERの課題
- 新型の実燃費は期待外れなのか
口コミ・評判から見る後悔の声
セレナ e-POWER (C28)の購入を検討する際、多くの方が参考にするのがインターネット上の口コミや評判です。結論から言うと、「後悔した」という声が一定数存在するのは事実です。その理由は、主に3つのポイントに集約される傾向があります。
第一に、高速道路での燃費性能です。e-POWERは構造上、加減速の多い市街地走行ではモーター駆動の恩恵を受けやすく、優れた燃費を発揮します。しかし、一定速度で巡航する高速道路では、発電のためにエンジンが作動し続ける時間が長くなり、「期待していたほど燃費が伸びない」と感じる方が少なくありません。
第二に、エンジン音の問題が挙げられます。特に高速走行中や登坂時など、バッテリー充電のためにエンジンが高回転になると、車内にエンジン音が大きく響くことがあります。市街地での静粛性が高いだけに、そのギャップに「うるさい」と感じ、後悔につながるケースが見受けられます。
静粛性への過度な期待は注意
e-POWERは「電気で走る」というイメージが先行しがちですが、あくまでエンジンで発電しています。常にEVのような静けさが得られるわけではないことを理解しておく必要があります。
そして第三に、納車初期の不具合に関する報告です。これには個体差もありますが、ナビゲーションシステムのフリーズやメーターディスプレイの異常、内外装の建て付けに関する問題などが口コミサイトで散見されます。もちろん、これらは保証対応で解消されることが多いものの、新車購入直後のトラブルは精神的な満足度を大きく下げてしまう要因と言えるでしょう。
これらの声は、セレナ e-POWERが持つ特性や、一部の個体で発生した問題に起因するものです。購入を検討する際は、こうしたネガティブな情報も把握した上で、自身の利用シーンと照らし合わせて判断することが重要になります。
最悪と言われる不具合や故障事例
「最悪」という強い言葉で語られる不具合や故障事例は、購入希望者にとって最も気になる情報の一つです。実際に報告されている事例を知ることで、リスクを理解し、適切な対策を考えることができます。
特にC28型の発売初期には、いくつかの不具合が報告されていました。代表的なものとして、ナビやメーターといった電子系統のトラブルが挙げられます。具体的には、「ナビ画面が突然ブラックアウトする」「メーター表示がリセットされる」といった症状です。これらの多くはソフトウェアのアップデートによって改善されていますが、納車直後に経験すると大きな不安を感じるでしょう。
また、C27型ではプロパイロット(運転支援システム)に関連するセンサーの故障事例があり、これが走行不能につながったという深刻なケースも報告されていました。C28型ではシステムが刷新され安全性は向上していますが、先進機能が多数搭載されている分、電子系統のトラブルが発生する可能性はゼロではないと言えます。

実際に、購入後半年で12Vバッテリーが上がり走行不能になったというブログ報告もあります。これは制御プログラムの問題だったようで、ディーラーにて無償交換・アップデートで対応されたとのことです。初期ロットにはこうした問題が起こりうることを念頭に置いておくと、冷静に対処できるかもしれません。
さらに、物理的な不具合として、エアロパーツの凹みや内装の立て付け不良といった品質管理上の問題を指摘する声もあります。これは製造過程の問題と考えられ、納車時のチェックが非常に重要です。見つけ次第、すぐにディーラーに指摘し、無償での交換や修理を要求する必要があります。
過去には、e-POWERのエンジン自体が高速道路で破損し、走行不能に陥るという稀な事例も報告されています。これはメンテナンス状況にも左右されますが、車の心臓部に関わる重大な故障だけに、看過できない情報です。これらの事例は決して多くはありませんが、「最悪」のケースとして存在することを認識しておくべきでしょう。
バッテリー寿命への懸念は本当か
e-POWERシステムの中核をなすリチウムイオンバッテリーについて、「寿命が短く、交換費用が高額になるのではないか」という懸念の声がよく聞かれます。この点は、ハイブリッド車や電気自動車の購入を考える上で共通の不安要素と言えるでしょう。
結論として、通常の使用方法であれば、駆動用バッテリーの寿命を過度に心配する必要は低いです。日産の公式サイトでも、セレナ e-POWERに搭載されている駆動用バッテリーは高い耐久性を持ち、交換は基本的に不要と説明されています。これは、エンジンで発電し、バッテリーの充電量を適切にコントロールするe-POWERのシステムが、バッテリーへの負荷を最小限に抑える設計になっているためです。
さらに、万が一の事態に備えて、日産は手厚い保証制度を設けています。
バッテリー容量の特別保証
セレナ e-POWERの駆動用バッテリーには、「5年または10万km走行まで」の、どちらか早い方まで容量を保証する特別保証が付帯しています。この期間内に著しい性能低下が見られた場合は、保証の対象となります。
ただし、注意すべき点もあります。それは、エンジン始動や電装品に使われる「12Vの補機バッテリー」の存在です。こちらは従来のガソリン車と同じく消耗品であり、3年~5年程度での交換が必要になるのが一般的です。e-POWER車はシステムが複雑なため、補機バッテリーへの負荷が大きい場合があり、交換サイクルが早まる可能性も指摘されています。
補機バッテリーの交換費用
セレナe-POWER用の補機バッテリーは、通常のバッテリーより高価な傾向にあります。交換費用は製品や店舗によって異なりますが、工賃を含めて2万円~4万円程度を見ておくと良いでしょう。
このように、心臓部である駆動用バッテリーの寿命は長く、保証も手厚いですが、補機バッテリーは定期的な交換が必要な消耗品です。バッテリーに関する懸念は、この二つを切り分けて考えることが大切です。
旧型c27から続くe-POWERの課題
新型セレナ(C28)は、多くの点で旧型(C27)から進化を遂げましたが、一方で、e-POWERシステムが根本的に抱えるいくつかの課題は引き継がれています。これらはシステムの特性に起因するものであり、購入前に理解しておくべき重要なポイントです。
最も代表的な課題が、前述の通り、高速巡航時の燃費と静粛性です。C27に搭載されていた1.2Lエンジンから、C28では新開発の1.4Lエンジンに変更されました。これにより発電効率が向上し、エンジン回転数を抑えることが可能になったため、燃費と静粛性はC27に比べて改善されています。
しかし、システムとしての根本的な構造は変わっていません。高速道路で速度を維持するためには、バッテリーへ電力を供給し続ける必要があり、エンジンは作動し続けます。そのため、トヨタのハイブリッドシステム(THS)のように、高速域でエンジン走行とモーター走行を効率よく切り替えることができるシステムと比較すると、燃費面で不利になる傾向は依然として残っています。

C27オーナーからは「高速ではガソリン車と燃費が変わらない」という声が多く聞かれました。C28では改善されたとはいえ、この特性が完全になくなったわけではない、と考えるのが現実的です。
また、ウォークスルーを妨げるセンターコンソールの形状も、C27から続く課題と言えます。e-POWERモデルは、前席と後席の間(1列目シートの真ん中)にバッテリー関連の機器が配置されているため、床に出っ張りがあります。これにより、ガソリン車では可能なスマートマルチセンターシートを最前列までスライドさせることができず、運転席と助手席の間のスペースが狭くなっています。
このため、ミニバンならではの「室内での移動のしやすさ」を重視する方にとっては、デメリットに感じられる可能性があります。C28でもこの基本レイアウトは踏襲されており、e-POWERモデルを選ぶ上でのトレードオフの一つとなっています。
新型の実燃費は期待外れなのか
「燃費が良いと聞いてe-POWERを選んだのに、実際はそれほどでもなかった」という声は、後悔の念に繋がりやすいポイントです。では、新型セレナ(C28)の実燃費は本当に期待外れなのでしょうか。
まず、カタログ燃費(WLTCモード)を見てみましょう。C28型セレナ e-POWERの燃費は18.4km/Lから20.6km/L(グレードにより異なる)となっています。これは同クラスのミニバンとしては非常に優秀な数値です。
問題は、この数値を実際の走行でどれだけ再現できるかです。燃費投稿サイトやSNSの報告を総合すると、C28型e-POWERの実燃費は、平均しておよそ17.0km/L前後という声が多く見られます。これは、WLTCモード燃費に対して約80%~90%の達成率であり、決して悪い数値ではありません。
では、なぜ「期待外れ」という声が上がるのでしょうか。それは、走行シーンによって燃費が大きく変動するe-POWERの特性に原因があります。
走行シーン別・燃費の得意不得意
走行シーン | 燃費傾向 | 理由 |
---|---|---|
市街地(街乗り) | 非常に良い | ストップ&ゴーが多く、回生ブレーキで効率よく充電できるため。モーター走行の領域が広い。 |
郊外路 | 良い | 適度な加減速があり、回生と発電のバランスが取れているため。 |
高速道路 | 伸び悩む | エンジンが発電のために作動し続ける時間が長くなるため。回生ブレーキの機会が少ない。 |
つまり、通勤や買い物など、街乗り中心の使い方をする方にとっては、カタログ値に近い、あるいはそれ以上の燃費を記録することも可能です。一方で、高速道路を使った長距離移動が多い方は、実燃費が15km/L程度まで落ち込むこともあり、ガソリン車との燃費差が縮まるため、「期待外れ」と感じやすくなります。
新型セレナの実燃費は、乗り方や利用環境を理解していれば決して期待外れではありません。むしろ、ご自身の運転スタイルに合っていれば、ミニバンとは思えないほどの低燃費を実現できるポテンシャルを秘めていると言えるでしょう。
セレナe- POWERは買って後悔する(C28)?購入前の判断材料
- 買って良かったと感じる強みや魅力
- ガソリン車とe-POWERはどっちを選ぶべきか
- 進化したワンペダル C28の操作性
- 新型セレナの走行性能と静粛性
- セレナe-POWER買って後悔 C28かの最終判断
買って良かったと感じる強みや魅力
ここまで後悔する可能性のある点に焦点を当ててきましたが、もちろんセレナ e-POWER (C28)には、それを補って余りある多くの魅力があります。実際に多くのオーナーが「買って良かった」と感じている強みを知ることは、後悔しない車選びのために不可欠です。
最大の魅力は、やはりモーター駆動ならではの滑らかで力強い加速性能です。信号待ちからの発進や合流など、アクセルを踏み込むと瞬時に最大トルクが発生し、タイムラグなくスムーズに加速します。2.0Lガソリンエンジン搭載車(最高出力150ps)に対し、e-POWERはモーター出力だけで163psを発揮するため、排気量の数字以上にパワフルな走りを体感できます。この静かで力強い加速フィールは、一度味わうと病みつきになるという声も多いです。
e-POWERの主なメリット
- 圧倒的な加速感:モーター駆動によるレスポンスの良い、途切れのない加速。
- 静粛性の高さ:特にエンジンが停止している市街地走行では、車内は非常に静か。
- 燃費性能:街乗り中心であれば、ミニバンクラストップレベルの低燃費を実現。
- 自動車税の安さ:エンジン排気量が1.4Lのため、2.0Lのガソリン車より自動車税が年間5,000円安い。
また、C28型から第2世代に進化したe-POWERは、前述の通りエンジンの発電効率が向上しました。これにより、エンジンが作動する頻度や回転数が抑えられ、車内の静粛性がさらに向上しています。道路のロードノイズが許容できる範囲であれば、エンジンがかかっていない状態での走行は、まるで高級セダンのような静けさを感じられるでしょう。
さらに、高いリセールバリューもセレナの大きな強みです。ファミリー層からの絶大な人気を背景に、中古車市場でも高い需要を維持しています。特にe-POWERモデルは人気が高く、数年後の売却価格を考慮すると、購入時の価格差をある程度回収できる可能性があります。これは、乗り換えを視野に入れる方にとって大きなメリットと言えます。

残価設定ローンを組む際の残価率の高さにも、このリセールバリューの強さが表れています。競合車種と比較してもセレナの残価率は高く設定される傾向があり、月々の支払いを抑えたい方には有利な条件となることがあります。
これらの強みは、日々の運転を快適で楽しいものに変えてくれます。後悔の声だけでなく、こうしたポジティブな側面も総合的に評価することが、購入の判断には不可欠です。
ガソリン車とe-POWERはどっちを選ぶべきか
セレナの購入を検討する上で、多くの人が悩むのが「ガソリン車とe-POWER、どちらを選ぶべきか」という問題です。走行性能、価格、維持費など、それぞれにメリット・デメリットがあり、最適な選択はあなたのカーライフによって異なります。
両者の違いを比較し、どちらがあなたにとって最適か判断するための材料を提供します。
ガソリン車 vs e-POWER 比較表(ハイウェイスターV・2WDの場合)
項目 | ガソリン車 (2.0L) | e-POWER (1.4L + モーター) |
---|---|---|
車両本体価格 | 3,269,200円 | 3,686,100円 |
価格差 | – | +416,900円 |
燃費 (WLTC) | 13.4 km/L | 19.3 km/L |
年間自動車税 | 36,000円 (※2019年10月以降登録) | 30,500円 |
走行性能 | 自然なフィーリングで扱いやすい | 静かで力強い加速が魅力 |
室内の広さ | ウォークスルーがしやすい | センターコンソールに出っ張りあり |
※価格は2025年8月時点の公式サイト情報を元に記載。自動車税は2019年10月1日以降に初回新規登録を受けた自家用乗用車の場合。
まず、最も大きな違いは車両価格です。e-POWERはガソリン車に比べて約40万円以上高価です。この初期投資の差を、燃費の良さや税金の安さで回収できるかが一つの判断基準となります。年間走行距離が多い方や、ストップ&ゴーの多い都市部での利用がメインの方は、燃料代で価格差を回収しやすくなります。
損益分岐点の目安
単純計算ですが、レギュラーガソリン170円/Lと仮定した場合、価格差の約42万円を燃料代だけで回収するには、およそ10万km以上の走行が必要になる計算です。リセールバリューや税金差を考慮すれば短縮されますが、一つの目安として考えておくと良いでしょう。
走行性能については、好みも大きく影響します。モーター駆動の独特の加速感と静粛性を重視するならe-POWERが魅力的です。一方、従来のエンジン車が持つ自然な運転フィールや、シンプルな構造による信頼性を求めるならガソリン車に軍配が上がります。
最終的には、以下の質問をご自身に問いかけてみてください。
- 年間でどれくらいの距離を走りますか?(1万km以上ならe-POWERの恩恵大)
- 主な利用シーンは市街地ですか、それとも高速道路ですか?(市街地メインならe-POWER)
- 初期費用を抑えたいですか、それとも長期的なランニングコストを重視しますか?
- モーター駆動の先進的な走りに魅力を感じますか?
これらの答えを元に、ディーラーで両方のモデルを試乗し、フィーリングの違いを体感した上で決定することをおすすめします。
進化したワンペダル C28の操作性
日産車、特にe-POWERの大きな特徴の一つが、アクセルペダルの操作だけで加減速をコントロールできる「ワンペダル」機能です。しかし、C28型セレナでは、この機能が「e-Pedal」から「e-Pedal Step」へと仕様変更されました。この変更点は、購入後に「思っていたのと違う」と感じる可能性があるため、正確に理解しておく必要があります。
旧型「e-Pedal」との違い
旧型C27などに搭載されていた「e-Pedal」は、アクセルを離すと強い回生ブレーキがかかり、クリープ現象なしで完全に停止まで可能でした。慣れるとブレーキペダルをほとんど踏むことなく運転できる、まさに「ワンペダルドライブ」を実現する機能でした。
新型「e-Pedal Step」の挙動
一方、C28に搭載された「e-Pedal Step」は、アクセルを離すと同様に強い減速Gを発生させますが、完全には停止せず、最後は時速数kmのクリープ走行に移行します。つまり、最終的な停止には必ずブレーキペダルを踏む操作が必要です。
「e-Pedal Step」は完全停止しない
この仕様変更は、他メーカーからの指摘や安全基準への配慮が背景にあると言われています。旧e-Pedalの感覚を期待していると、追突のリスクもあるため注意が必要です。あくまで運転を補助する「減速サポート機能」と捉えるのが適切です。
この変更は、一部の旧型オーナーからは「改悪だ」という厳しい声も聞かれます。完全停止しない点や、エンジン始動のたびにスイッチをONにする必要がある点を不便に感じるようです。
しかし、この仕様変更にはメリットもあります。駐車時などの微速走行では、クリープ走行があった方が速度調整をしやすく、ギクシャクしないという意見です。また、強い回生ブレーキに慣れていないドライバーでも、違和感なく扱えるようになりました。

まとめると、「e-Pedal Step」はゴーカートのような独特の運転感覚は薄れたものの、より多くの人が自然に使えるマイルドな機能に進化したと言えます。この操作性がご自身の好みに合うかどうかは、ぜひ試乗で確かめてみてください。
新型セレナの走行性能と静粛性
新型セレナ e-POWER (C28)の走行性能と静粛性は、ファミリーミニバンとしての快適性を左右する重要な要素です。第2世代e-POWERの搭載と車体剛性の向上により、旧型から確実な進化を遂げています。
モーターが生み出す上質な走行性能
e-POWERの真骨頂は、やはりその走行フィールにあります。前述の通り、最高出力120kW(163ps)、最大トルク315Nmを発生するモーターは、発進時から力強く車体を押し出します。このトルクは3Lクラスのガソリンエンジンに匹敵し、多人数乗車時や坂道でもストレスを感じさせません。変速ショックのないシームレスな加速は、同乗者の車酔いを軽減する効果も期待でき、ファミリーカーとしての資質を大きく高めています。
シーンによって変わる静粛性
静粛性については、走行シーンによって評価が分かれるのが正直なところです。
市街地走行時:
バッテリー残量に余裕がある状態での低速走行中は、エンジンが停止しているため、車内は驚くほど静かです。聞こえるのはロードノイズと、かすかなモーター音のみ。この静けさは、e-POWERの大きなアドバンテージであり、運転中の会話も弾みます。
高速・高負荷走行時:
一方で、高速道路での巡航や急な登坂路では、発電のために1.4Lの3気筒エンジンが始動します。C28ではエンジン作動時の回転数を抑える制御が加えられ、C27に比べてノイズは低減されました。しかし、エンジン音が車内に侵入してくることは避けられません。特にエンジンが高回転になった際の「ブーン」という音は、人によっては耳障りに感じる可能性があります。
プラットフォームは従来型を継承
C28型セレナは、プラットフォーム(車体の基本骨格)をC27型からキャリーオーバーしています。ボディ各所の剛性アップや吸音材・遮音材の追加により快適性は向上していますが、最新のプラットフォームを採用した競合車と比較すると、ロードノイズや微振動の面でやや不利な部分があるかもしれません。
総じて、C28型セレナの走行性能はミニバンとしては非常に高く、特に市街地での快適性は特筆すべきものがあります。静粛性に関しても旧型から改善されていますが、e-POWERの特性を理解し、過度な期待をしないことが後悔を避けるポイントと言えるでしょう。
セレナ e power 買って後悔 c28かの最終判断
- セレナe-POWER(C28)には後悔の声と満足の声の両方が存在する
- 後悔の主な理由は「高速燃費」「エンジン音」「初期不良」の3点
- 高速道路での燃費は伸び悩む傾向があり、e-POWERの特性理解が必要
- 市街地での静粛性は高いが、高負荷時のエンジン音は気になる場合がある
- ナビやメーターなど電子系統の初期不良が一部で報告されている
- 駆動用バッテリーの寿命は長く、5年10万kmの特別保証が付帯する
- 消耗品である補機バッテリーは3〜5年での交換が必要
- 旧型(C27)から燃費や静粛性は改善されたが、根本的な課題は残る
- 実燃費は街乗り中心なら優秀だが、使い方で大きく変動する
- 買って良かった点は「力強く滑らかな加速」と「市街地での静粛性」
- 自動車税がガソリン車より安く、リセールバリューも高い傾向にある
- ガソリン車との価格差は約42万円で、走行距離が少ないと回収は難しい
- ワンペダル機能は完全停止しない「e-Pedal Step」に変更された
- 走行性能はミニバンとして高く、特に加速フィールは大きな魅力
- 購入を決める前には、必ずガソリン車とe-POWERの両方に試乗すべき