N-BOXに乗り換えた、あるいはレンタカーで初めて運転するという場面で、「あれ、サイドブレーキがない?」と戸惑った経験はありませんか。実は、N-BOXをはじめとする近年のホンダ車でサイドブレーキの場所が分からないという声は少なくありません。従来の足踏み式だけでなく、スイッチで操作する電動パーキングブレーキが登場し、その使い方や解除の方法が分からず、時には解除できないといったトラブルに繋がることもあります。
この記事では、N-BOXのサイドブレーキはどこにあるのか、という基本的な疑問から、便利なサイドブレーキ自動機能の詳しい使い方、電動パーキングブレーキの設定方法まで、網羅的に解説します。さらに、n-boxに電動パーキングブレーキがいつから搭載されたのか、実際のユーザーによる口コミ・評判も交えながら、あなたの疑問をスッキリ解決します。
- N-BOXのサイドブレーキの種類とそれぞれの場所
- 年式によるサイドブレーキの違いと特徴
- 電動パーキングブレーキの詳しい使い方と便利な自動機能の設定方法
- サイドブレーキが解除できない時の主な原因と対処法
N-BOXのサイドブレーキはどこで解除?種類と場所を解説
- N-BOXのサイドブレーキがない!どこに?まずはタイプを確認
- ホンダ車のサイドブレーキはどこにある?2つのタイプ
- 旧モデルに多い足踏み式の場所
- N-BOXの電動パーキングブレーキはいつから搭載?
- 機能に関する口コミ・評判
N-BOXのサイドブレーキがない!どこに?まずはタイプを確認
「N-BOXのサイドブレーキが見当たらない!」と感じたなら、まずはご自身のN-BOXがどのタイプのパーキングブレーキを搭載しているか確認することが重要です。結論から言うと、N-BOXにはサイドブレーキがないわけではなく、年式やモデルによって形式が異なります。
主に、運転席の足元で操作する「足踏み式パーキングブレーキ」と、指先で操作する「電動パーキングブレーキ」の2種類が存在します。これまでレバー式や足踏み式に慣れていた方にとっては、スイッチ式の電動パーキングブレーキは特に見つけにくいかもしれません。
まずはシフトレバーの周りや、運転席の左足元を落ち着いて確認し、どちらのタイプが搭載されているかを見極めましょう。タイプが分かれば、操作方法はとてもシンプルです。
豆知識:なぜ「サイドブレーキ」と呼ぶ?
運転席の横(サイド)にレバーがあったことから「サイドブレーキ」という通称が広まりましたが、正式名称は「パーキングブレーキ」です。この記事では、検索キーワードに合わせて分かりやすく「サイドブレーキ」という言葉も使用して解説します。
ホンダ サイドブレーキ どこにある?2つのタイプ
N-BOXに限らず、近年のホンダ車では主に「足踏み式」と「電動式」の2種類のパーキングブレーキが採用されています。それぞれの特徴と場所を理解しておくと、他のホンダ車を運転する際にも役立ちます。
このように、ブレーキのタイプによって操作場所や方法が大きく異なります。ご自身の車のタイプを把握することが、最初のステップです。
タイプ | 通称 | 場所 | 主な搭載モデル |
---|---|---|---|
足踏み式パーキングブレーキ | ペダル式 | 運転席の左足元(フットレストの奥) | 2代目N-BOXの前期モデルなど |
電動パーキングブレーキ(EPB) | スイッチ式 | シフトレバーの右側や周辺 | 2代目N-BOXの後期モデル(2021年12月以降)など |
旧モデルに多い足踏み式の場所
2021年以前のN-BOXなどで採用されているのが、足踏み式(ペダル式)のパーキングブレーキです。このタイプのブレーキは、運転席の左足元、ブレーキペダルのさらに左奥に設置されています。
操作方法は以下の通りです。
【足踏み式の操作方法】
- 作動させる時:左足でパーキングブレーキペダルをしっかりと一番奥まで踏み込みます。
- 解除する時:もう一度、同じペダルをしっかりと踏み込むと、ペダルが「カチッ」という音と共に手前に戻り、ブレーキが解除されます。
解除し忘れて走行しようとすると、メーター内にブレーキ警告灯(赤色)が点灯し、車種によっては警告音が鳴るため、すぐに気づくことができます。もし警告灯が点灯したままの場合は、再度ペダルを踏んで完全に解除されているか確認してください。
N-BOXの電動パーキングブレーキはいつから搭載?
現在主流となっているのが、電動パーキングブレーキ(EPB)です。N-BOXでは、2021年12月の一部改良モデルから全車標準装備となりました。
このタイプのスイッチは、シフトレバーの右隣にあることが多いです。丸の中に「P」と書かれたマークが目印で、指で軽く引き上げたり押したりするだけで操作が完了します。力も要らず非常に便利なため、一度慣れると手放せない機能の一つです。

電動パーキングブレーキは、後述する「オートブレーキホールド機能」と連携することで、信号待ちなどでブレーキペダルを踏み続けなくても停車状態を保持できるため、運転の疲労を大幅に軽減してくれますよ。
中古車でN-BOXの購入を検討している方は、この2021年12月という時期を一つの目安にすると、電動パーキングブレーキ搭載モデルかどうかを判断しやすくなります。(参照:Honda公式サイト ニュースリリース)
機能に関する口コミ・評判
N-BOXの電動パーキングブレーキや関連機能については、利用者から様々な声が寄せられています。特にYahoo!知恵袋などのQ&Aサイトでは、実際の利用者のリアルな感想を見ることができます。
肯定的な口コミ・評判としては、「一度使うと足踏み式には戻れないほど楽」「エンジンを切ると自動でかかる設定が便利で、かけ忘れの心配がない」といった、その利便性を高く評価する声が多く見られます。
一方で、「レンタカーで初めて乗った時に使い方が分からず戸惑った」「かけたかどうかが分かりにくく、最初は不安だった」など、特に乗り始めの時期に操作に慣れが必要だという意見もあります。この記事で解説している使い方や設定方法を事前に知っておくことで、このような戸惑いを減らすことができるでしょう。
駐車時の注意点
口コミの中には、「Pレンジに入れるだけで駐車している」という声も見られますが、安全のため、駐車時は必ずパーキングブレーキをかける習慣をつけましょう。特に坂道では、万が一の誤作動や衝撃による車の動き出しを防ぐために不可欠です。
N-BOXのサイドブレーキはどこで解除?電動式の使い方
- スイッチ式の基本的な使い方
- アクセルで進むだけの自動解除
- 便利なサイドブレーキ 自動機能
- 電動パーキングブレーキ 設定方法
- サイドブレーキが解除できない原因
- 総括:N-BOXのサイドブレーキはどこで解除か再確認
スイッチ式の基本的な使い方
電動パーキングブレーキの基本的な手動操作は非常に簡単です。以下の2つの動作を覚えておけば、すぐに使いこなせます。
【電動パーキングブレーキの基本操作】
- かける時:パーキングブレーキスイッチを「指で引き上げる」
- 解除する時:ブレーキペダルを踏みながら、パーキングブレーキスイッチを「指で押し込む」
ブレーキをかけると、スイッチのインジケーターとメーター内のブレーキ警告灯(赤色)が点灯します。逆に解除すると、両方のランプが消灯するため、現在の作動状態はランプで一目で確認が可能です。
解除する際の重要ポイント
手動で解除する場合、必ず右足でブレーキペダルをしっかりと踏みながらスイッチを押してください。安全のため、ブレーキペダルが踏まれていない状態ではスイッチを押しても解除されません。
アクセルで進むだけの自動解除
電動パーキングブレーキの最大のメリットとも言えるのが、このアクセル操作と連動した自動解除機能です。この機能により、パーキングブレーキの解除操作を意識することなく、スムーズに発進できます。
ただし、この自動解除機能が作動するには、以下の条件がすべて満たされている必要があります。
自動解除の作動条件
- 運転席のシートベルトを着用していること
- エンジンが始動していること
- シフトポジションが「P」または「N」以外(D, R, Sなど)に入っていること
これらの条件が整った状態でアクセルペダルをゆっくりと踏むと、パーキングブレーキが自動的に解除され、メーター内のブレーキ警告灯が消灯します。特に渋滞時や坂道発進の際に、この機能のありがたみを実感できるでしょう。(参照:Honda N-BOX 取扱説明書)
便利なサイドブレーキ 自動機能
アクセルによる自動解除だけでなく、パーキングブレーキを「自動でかける」機能も備わっています。この「自動パーキングブレーキ作動機能」をONに設定しておくと、パワーモードをOFF(エンジンを停止)にした際に、自動的にパーキングブレーキがかかります。
この機能の最大のメリットは、パーキングブレーキのかけ忘れを完全に防止できる点です。駐車時の安全性が向上するため、特に設定を変更する理由がなければONにしておくことを強く推奨します。N-BOX納車時点での設定は車両によって異なるため、一度ご自身の車がどちらの設定になっているか確認してみると良いでしょう。
電動パーキングブレーキ 設定方法
「自動パーキングブレーキ作動機能」のONとOFFは、以下の手順で簡単に切り替えることができます。少し操作が複雑に感じるかもしれませんが、落ち着いて一度行えばすぐに覚えられます。
自動作動機能のON/OFF設定手順
- パワーモードをONにし、シフトレバーを「P」に入れます。
- ブレーキペダルを踏まずに、パーキングブレーキスイッチを引き上げ、ブレーキ警告灯(赤色)の点灯を確認します。
- そのままスイッチを引き上げ続けます。
- 「ピーッ ピーッ ピーッ…」という音が鳴り始めたら一度スイッチから手を離し、3秒以内に再びスイッチを引き上げたままにします。
- 操作完了音が鳴ったらスイッチから手を離します。
【操作完了音の違い】
- 機能がONになった時:「ピーッ ピーッ」と2回鳴ります。
- 機能がOFFになった時:「ピー」と1回鳴ります。
この音で現在の設定状況が判別できます。もし希望と違う設定になっていたら、もう一度同じ作業を繰り返すことで設定が切り替わります。
サイドブレーキが解除できない原因
万が一、電動パーキングブレーキが解除できなくなった場合、慌てずに以下の点を確認してください。単純な操作ミスが原因であるケースがほとんどです。
解除できない時のチェックリスト
- ブレーキペダルの踏み込みは十分か?
最も多い原因です。安全装置が作動するため、中途半端な踏み込みでは解除されません。意識して、しっかりと奥まで踏み込んでみてください。 - バッテリーは上がっていないか?
電動パーキングブレーキはモーターで作動するため、バッテリーが上がっていると操作できません。 - 寒冷地での凍結は?
非常に寒い地域では、ブレーキ周りの水分が凍結してブレーキが解除できなくなることがあります。この場合、無理な操作はせず、気温が上がるのを待つか、専門業者に相談が必要です。
これらの点を確認しても解除できない場合は、電子システムに何らかの不具合が発生している可能性があります。その際は、無理に操作せず、速やかにホンダの販売店やロードサービスに連絡してください。
総括:N-BOXサイド ブレーキ どこで解除か再確認
この記事では、N-BOXのサイドブレーキの場所から解除方法、便利な機能の設定までを詳しく解説しました。最後に、重要なポイントをリストで振り返ります。
- N-BOXのサイドブレーキには足踏み式と電動式の2種類がある
- サイドブレーキがないのではなくモデルによって形式が異なる
- 足踏み式は運転席の左足元で操作する
- 電動パーキングブレーキは2021年12月以降のモデルに標準装備された
- 電動式のスイッチはシフトレバーの近くにあることが多い
- 電動式はスイッチを引いて作動させ押して解除する
- 手動で解除する際はブレーキペダルをしっかり踏む必要がある
- 条件を満たせばアクセルを踏むだけで自動解除が可能
- 自動解除には運転席のシートベルト着用が必須条件の一つ
- エンジンOFFで自動的にブレーキがかかる設定もできる
- 自動作動機能のONとOFFは自分で設定変更が可能
- 解除できない時はまずブレーキペダルの踏み込みを確認する
- バッテリー上がりや寒冷地での凍結も解除できない原因となりうる
- 駐車する際は安全のために必ずパーキングブレーキをかける習慣をつけよう
- 機能や操作で不明な点があれば取扱説明書を確認することが大切