こんにちは。Car Research Lab、運営者の「Mee」です。2025年から2026年にかけて登場が噂されるトヨタの新型車、ランドクルーザーFJ。ランクルシリーズのエントリーモデルとして期待が高まる一方で、ネット上では内装の質感やサイズ感、価格設定に対して「ダサい」「安っぽい」といった厳しい声も聞かれます。
ジムニーシエラやディフェンダーと比較されることも多いこの車ですが、実際のところその評判はどうなのでしょうか。私自身、この車のコンセプトには非常に注目していますが、スペックや使い勝手を冷静に見ると、人を選ぶ車であることは間違いなさそうです。
- 市場で「ダサい」と評価されている具体的な理由と背景
- 価格に見合わないとされる内装やエンジンスペックの実態
- ジムニーシエラとの比較で分かるサイズ感と取り回しの違い
- 購入後に後悔しないために知っておくべき居住性の限界
ランドクルーザーFJがダサいと言われる理由
発売前から大きな話題となっているランクルFJですが、その注目度の高さゆえに、期待と現実のギャップに戸惑う声も少なくありません。特に「プレミアムな小型SUV」を想像していた層からは、その割り切った仕様に対して厳しい評価が下されています。ここでは、なぜここまで「ダサい」というキーワードで検索されてしまうのか、その構造的な要因を掘り下げてみます。
- 内装のチープさと質感の評価
- エクステリアのデザインとサイズ感
- ディフェンダーに似てるという評判
- エンジンのスペックと走行性能
- 価格設定とコスパのバランス
内装のチープさと質感の評価

まず、多くのユーザーが指摘しているのが内装の質感に対する不満です。これについては、現代のSUV市場における「基準の上昇」が大きく影響しています。
例えば、同じトヨタのハリアーやRAV4、あるいはマツダのCX-5といった300万円〜400万円台のSUVを見てみると、ダッシュボードにはソフトパッドが貼られ、センターコンソールにはピアノブラックやメッキの加飾が施されています。ドアを閉めた時の音も重厚で、乗った瞬間に「いい車に乗っている」という満足感を与えてくれます。私たちは無意識のうちに、この価格帯の車に対して「高級感」を求めるようになっているのです。
しかし、ランドクルーザーFJの内装は、そうしたトレンドとは真逆の方向を向いています。現在リークされている情報や予想CGを見る限り、インパネ周りやドアトリムにはハードプラスチックが広範囲に使用されている可能性が極めて高いです。爪で叩けば「コンコン」と乾いた音が鳴る、いわゆる「商用車(ライトバン)」に近い質感です。
価格と品質のミスマッチ
もちろん、これはオフロード走行時に泥汚れを拭き取りやすくし、多少傷がついても気にならないようにするための「機能的な選択」です。しかし、一般ユーザーの視点からすれば、400万円以上を支払って手に入れた車の内装が、営業車のようなプラスチックだらけであれば、「値段の割に安っぽい」「コストダウンが露骨だ」と失望してしまうのも無理はありません。この「価格に見合わない質感」こそが、「ダサい(貧乏くさい)」という辛辣な評価に繋がっている最大の要因です。
また、スイッチ類についても、手袋をしたままでも操作しやすい大型の物理ボタンやロータリースイッチが採用される見込みです。これもプロユースとしては正解ですが、スマートで先進的なタッチパネルや静電式スイッチに慣れた層からは、「古臭い」「洗練されていない」と受け取られるリスクを孕んでいます。
エクステリアのデザインとサイズ感
デザイン、特にボディのプロポーションについても、賛否が真っ二つに分かれています。「ランドクルーザー」の名を冠する以上、堂々とした威厳のあるスタイリングが期待されますが、FJの予想サイズは独特です。
全長は約4,500mm台と比較的コンパクトに抑えられている一方で、全幅は1,850mmオーバーと非常にワイド。さらに特徴的なのが、全高が1,900mm近く(あるいはそれ以上)に達するという点です。つまり、正面から見ると「正方形に近い縦長」のシルエットになります。
「チョロQ」のような不安定さ?

ランドクルーザー300系や250系が、幅広で低く構えた(といっても背は高いですが)「どっしり感」を持っているのに対し、FJのこの縦横比は、視覚的に「ずんぐりむっくり」とした印象を与えます。タイヤの径がボディのボリュームに対して小さく見える場合、その印象はさらに強まり、まるで玩具の「チョロQ」のようだ、と揶揄されることもあります。
好みの問題でもある
もちろん、この凝縮された塊(かたまり)感を「愛嬌がある」「道具感があっていい」とポジティブに捉える層もいます。特に、威圧的なオラオラ系の顔つきを嫌う女性ユーザーや、街中でカジュアルに乗りたい層には、この「かわいげのある武骨さ」が逆に刺さる可能性も十分にあります。
しかし、「本格的なクロカン四駆」としての精悍さやステータス性を求める層にとっては、このコミカルとも取れるプロポーションは「頼りなく、ダサい」と映ってしまうのです。
ディフェンダーに似てるという評判

インターネット上の掲示板やSNSで頻繁に目にするのが、ランドローバーの新型「ディフェンダー90」との類似性を指摘する声です。
確かに、短い前後オーバーハング、直立気味のフロントウィンドウ、水平基調のルーフライン、そしてスパッと切り落とされたようなリアエンドのデザイン処理は、現行ディフェンダーが確立した「モダン・レトロ」の文法と多くの共通点を持っています。特に、丸目のヘッドライトを四角いハウジングに収めるフロントマスクの造形は、既視感を抱かせます。
これに対して、一部の厳しい車好きからは、以下のような批判的な意見が出ています。
- 「ディフェンダーを買えない人が乗るジェネリック版」
- 「トヨタほどのメーカーが、他社のヒット作のデザインを真似するのは恥ずかしい」
- 「オリジナリティがなくてダサい」
トヨタ側の意図としては、これはあくまで自社の名車「ランドクルーザー40系(通称:ヨンマル)」へのオマージュであり、機能性を突き詰めた結果としての「収斂進化(異なる生物が似た環境に適応して似た姿になること)」であると説明されるでしょう。実際、丸目やTOYOTAロゴのグリルは40系の正当な継承です。
しかし、市場に出た瞬間の第一印象として「ディフェンダーのコピー」というレッテルを貼られてしまうと、そこからブランドイメージを回復させるのは容易ではありません。「本物を知らない層が乗る車」というイメージが定着してしまうことへの懸念が、「ダサい」という検索ワードの裏には隠されているのです。
エンジンのスペックと走行性能
「見た目は我慢できても、走りが悪いのは許せない」というスペック重視のユーザーにとって、最も懸念されるのがパワートレーンです。
複数の有力な情報源によると、ランドクルーザーFJに搭載されるエンジンは、2.7Lの直列4気筒自然吸気ガソリンエンジン(2TR-FE)がメインになると予想されています。これは、現行のハイラックスや、先代プラドのエントリーグレードにも積まれていたユニットです。
現代の基準では明らかに「非力」

このエンジンの最高出力は約163ps、最大トルクは約246Nm程度です。一方で、FJの車両重量はラダーフレーム構造ゆえに重く、おそらく1.8トン〜1.9トン近くになると予想されます。
現代の2.0Lターボエンジンであれば350Nm以上のトルクを低回転から発生させますし、ハイブリッド車であればモーターのアシストで発進加速は軽快です。それらと比較すると、ノンターボの2.7Lエンジンで重量級ボディを走らせる感覚は、正直に言って「鈍重」です。
高速道路でのストレス
街乗りではそこまで気にならないかもしれませんが、高速道路の合流や、長い登り坂での追い越し加速では、アクセルを床まで踏み込んでもエンジンが「ヴォーッ」と唸るだけで、なかなか速度が乗らないという状況が容易に想像できます。この「余裕のなさ」をスマートではない=「ダサい」と感じる人は多いはずです。
ただし、擁護するならば、2TR-FEは世界で最も信頼性の高いエンジンの一つです。構造がシンプルで部品点数が少なく、開発途上国の粗悪な燃料でも壊れずに走り続けるタフさがあります。トヨタがこのエンジンを選んだ理由は、スペック競争に勝つためではなく、ランドクルーザーとしての「信頼性」を担保するためなのですが、日本の舗装路しか走らないユーザーにその哲学がどこまで響くかは未知数です。
価格設定とコスパのバランス
最終的に「ダサい」という評価を決定づけているのが、価格と装備内容のバランス、つまりコストパフォーマンスの問題です。
市場予想価格は350万円〜450万円と言われています。もし、エントリーグレードが350万円だとしても、乗り出し価格は400万円近くなります。その対価として得られる車が、「プラスチックだらけの内装」「非力な古いエンジン」「最低限の快適装備」だとしたら、どうでしょうか。
多くの消費者は、「400万円も出すなら、もっと良い車が買える」と計算します。ハリアーなら上質な内装が手に入りますし、RAV4ならハイブリッドの力強い走りが手に入ります。「ブランド料」と「ラダーフレームという特殊な構造」だけにこれだけのプレミアムを支払うことを、「情弱(情報弱者)の買い物」と揶揄する向きもあり、それが「ダサい」という言葉に集約されているのです。
特に、弟分にあたるスズキ・ジムニーシエラが200万円前後で圧倒的な悪路走破性と楽しさを提供しているだけに、FJの「中途半端な高価格」が悪目立ちしてしまっているのが現状です。
ランドクルーザーFJはダサい評価を覆せるか
ここまでネガティブな要素を徹底的に洗い出してきましたが、ではランドクルーザーFJは失敗作なのでしょうか? 私は決してそうは思いません。むしろ、この車は「万人受け」を捨てたからこそ、特定の層には強烈に刺さる「最高にクールな相棒」になり得ます。ここからは、視点を変えてFJのポテンシャルを検証します。
- ムニーシエラと比較した優位性
- 後部座席の狭さと居住性の実態
- 車中泊の快適性とシートアレンジ
- 実燃費と維持費のシミュレーション
- カスタムでダサい印象は変わるか
- 結論:ランドクルーザーFJはダサいのか
ジムニーシエラと比較した優位性

「ジムニーで十分じゃないか」という意見に対し、ランドクルーザーFJが明確に優っている点、それは「サイズからくる絶対的な余裕」と「長距離移動の耐性」です。
| 比較項目 | ランクルFJ (予想) | ジムニーシエラ |
|---|---|---|
| 全長 | 約4,575mm | 3,550mm |
| 全幅 | 約1,855mm | 1,645mm |
| トレッド | ワイドで安定 | ナローで小回り重視 |
| エンジン排気量 | 2,700cc | 1,500cc |
| 高速巡航性能 | 余裕あり | 高回転で唸る |
ジムニーシエラは最高のオフローダーですが、その狭いトレッド(左右のタイヤの幅)と短いホイールベースゆえに、高速道路での直進安定性には限界があります。横風に煽られやすく、長距離の移動はドライバーに相応の疲労を強います。
対してFJは、全幅1,855mmという堂々たるボディサイズを持っています。このトレッド幅はコーナリングや高速走行時の安定感に直結します。「遊び場」が自宅から数百キロ離れている場合、そこまでの移動を(ジムニーに比べて)遥かに楽にこなせるのはFJです。
ただし、取り回しに関してはジムニーに軍配が上がります。日本の狭隘な林道(いわゆる廃道アタックなど)では、FJの1,855mmという幅は致命的です。対向車とのすれ違いや、木の枝が張り出した道では、ボディへの傷を覚悟する必要があります。「どこでも入っていける最強の機動性」ならジムニー、「遠くまで荷物を積んで快適に行ける冒険車」ならFJ、という住み分けになるでしょう。
後部座席の狭さと居住性の実態
もしあなたがファミリーカーとしてFJを検討しているなら、この点は覚悟しておく必要があります。後部座席の居住性は、ボディサイズから想像するよりも遥かに悪い可能性が高いです。
これには「ラダーフレーム」という構造上の理由があります。頑丈なハシゴ型のフレームの上にボディが乗っかっているため、どうしてもフロア(床面)の位置が高くなります。しかし、屋根の高さには限界があるため、室内高を確保しようとすると、座面の高さを抑えざるを得ません。
「体育座り」のような姿勢に?

その結果、後席に座ると「床が高くて座面が低い」状態になり、膝を抱えるような「体育座り」に近い姿勢を強いられることがよくあります(ハイラックスなどが典型です)。また、前席の下に足を入れるスペース(つま先スペース)も、構造材の関係で狭くなりがちです。
さらに、ホイールベースが2,580mmと短いため、前席と後席の距離(カップルディスタンス)もミニバンやFFベースのSUV(RAV4など)には遠く及びません。後席ドアの開口部も狭いと予想されるため、チャイルドシートの脱着や、高齢者の乗り降りには苦労するでしょう。「大人が常に4人乗る車」ではなく、「基本は1〜2人乗り、いざという時の4人乗り」と割り切れるかどうかが、購入の分かれ目です。
車中泊の快適性とシートアレンジ
近年のアウトドアブームで必須条件とも言える「車中泊」への適性ですが、ここにも落とし穴があります。
ランドクルーザーFJのリアシートは、おそらく前方に倒して畳むタイプ(ダブルフォールディングやタンブル格納)になると予想されますが、ラダーフレーム車の宿命として、「完全なフルフラット」を作るのが難しい傾向にあります。
荷室の床面と倒したシートの背面に段差ができたり、あるいはシート自体が斜めにしか倒れなかったりと、そのままでは快適に寝られないケースが多いのです。RAV4のように「倒せば即ベッド」というわけにはいきません。
解決策はある
もちろん、これを解決するためのアフターパーツ(ベッドキットや専用マット)が豊富に発売されることは間違いありません。DIYでコンパネを敷いて床上げするのも楽しみの一つです。「不便さを工夫で乗り越える」というプロセス自体を楽しめる人でないと、ただの「使い勝手の悪い車」になってしまいます。
実燃費と維持費のシミュレーション
維持費に関しても、現実を直視しましょう。2.7Lガソリンエンジン、フルタイム4WD(またはパートタイム4WD)、そして重量級ボディと空気抵抗の大きい箱型フォルム。
これらが組み合わさった時の実燃費は、街乗りで6km/L〜8km/L、高速道路を巡航しても10km/Lいくかどうか、というのが現実的なラインでしょう。リッター15km以上走るハイブリッドSUVからの乗り換えだと、毎月のガソリン代は倍近くになる覚悟が必要です。
しかし、視点を変えればメリットもあります。この2TR-FEエンジンは構造が枯れており(熟成されており)、故障のリスクが極めて低いです。ハイブリッドシステムのような高価なバッテリー交換の心配もありませんし、ターボチャージャーのような補機類のトラブルもありません。「10年、20万キロ乗る」という長期スパンで考えれば、トータルの維持費は意外と安く済むという考え方もできます。
カスタムでダサい印象は変わるか
記事の冒頭で紹介した「ダサい」という評価ですが、私はこれが「ノーマル状態に限った話」であると確信しています。
ランドクルーザーFJのデザインは、あえて「未完成」の状態で世に出されているように見えます。純正のタイヤは燃費や騒音規制のために大人しいパターンで細いものが装着されるでしょう。車高も、誰でも乗りやすいように低めに設定されているかもしれません。この状態だけを見れば、確かに迫力不足で「ダサい」かもしれません。
自分だけのFJを作り上げる喜び

しかし、ここからがオーナーの腕の見せ所です。 リフトアップキットで車高を2インチ上げ、ホイールハウスいっぱいのマッドテレインタイヤ(BFグッドリッチなど)を履かせ、ルーフには頑丈なラックを組み、フロントにはグリルガードを装着する。 そうやって手を加えたFJは、ノーマルとは別人のような「本物のオーラ」を放ち始めます。
トヨタは(出典:トヨタ自動車公式サイト『ランドクルーザー ブランドサイト』)、ランドクルーザーを「どこへでも行き、生きて帰ってこられるクルマ」と定義しています。FJもその血統を受け継ぎ、「Freedom & Joy」というコンセプトの下、ユーザーが自由にカスタマイズするための「最高のキャンバス」として設計されているのです。手を加えて自分色に染め上げた時、この車は誰よりも「カッコいい」存在になるはずです。
結論:ランドクルーザーFJはダサいのか
最後に、本記事の結論をまとめます。
ランドクルーザーFJに対して「ダサい」と感じるかどうかは、あなたが車に何を求めているか、その「価値観の物差し」によって決まります。
- もしあなたが:快適な乗り心地、豪華な内装、最新の電子装備、優れた燃費を求めているなら、FJは「古臭くて安っぽくて不便な、ダサい車」です。素直にハリアーやレクサスを選びましょう。
- もしあなたが:傷つくことを恐れず使い倒せる道具、未舗装路へ踏み込む冒険心、自分好みにカスタムする余白、そして長く付き合える信頼性を求めているなら、FJは「最高にクールで愛すべき相棒」になります。
ネット上の批判的な声の多くは、前者の価値観(乗用車的快適性)に基づいたものです。しかし、ランドクルーザーの本質は後者にあります。「不便を楽しむ」「不自由を愛する」。そんな大人の余裕を持った人だけが、この車の真価を理解できるのだと思います。
2025年の発売までまだ時間はあります。ネットの評判に惑わされず、自分が車とどう過ごしたいのか、じっくりと考えてみてください。それが、後悔しない車選びの第一歩です。
※記事内容に関する免責事項
本記事に記載されているスペック、価格、発売時期などの情報は、執筆時点でのリーク情報や業界予測に基づいた推測を含みます。メーカーからの公式発表とは異なる場合がありますので、正確な情報は必ずトヨタ自動車の公式サイトをご確認ください。最終的な購入判断は、ご自身の責任において行っていただくようお願いいたします。





