こんにちは。Car Research Lab、運営者の「Mee」です。街中で見かけるトヨタbBに対して、独特な印象を抱いたことはありませんか。ダサいと言われる内装やヤンキー車特有のイメージ、ドンキの駐車場で見かける光景など、bBには多くの噂がつきまといます。
運転マナーやナンバー隠ぺいに関する不安、気になる燃費や後継モデルのルーミーに関する話題まで、この車のリアルな評判を深掘りしてみましょう。
- なぜbBは特定の層から熱狂的に支持され「ヤンキー車」となったのか
- 「ダサい」と言われるカスタム文化の背景にある心理と実態
- 中古車市場における危険な車両と優良な車両を見分けるポイント
- 時代を超えて愛されるbBという車の文化的価値の再評価
ダサいbBという車がヤンキーに好まれた訳
トヨタbBという車は、もともと「ブラックボックス」を意味し、未知の可能性を秘めた箱として開発されました。2000年に初代が登場した際、メーカーであるトヨタは「20代の男性」をメインターゲットに据え、カスタマイズのベース車両として楽しんでもらうことを想定していました。直線基調のボクシーなデザインは、まさに「動く箱」であり、ユーザーが自分色に染め上げるためのキャンバスだったのです。
しかし、メーカーの想定を遥かに超えて、この車は特定のカルチャーと強く結びつくことになります。それは、地方都市を中心に生息する「マイルドヤンキー」と呼ばれる層でした。彼らは、地元への愛着が強く、仲間との絆を大切にし、ミニバンや軽自動車を好む傾向があります。bBの手頃な価格、威圧感のあるデザイン、そして広々とした室内空間は、彼らのライフスタイルに驚くほどフィットしてしまったのです。
ここでは、なぜbBがこれほどまでに「ヤンキー車」としての地位を確立してしまったのか、その社会的な背景とユーザー心理を、具体的な現象と共に詳細に紐解いていきます。
- 運転マナーの悪さと片手運転の偏見
- 内装がダサい白ハンドルカバーの真実
- ナンバー隠ぺいやフルスモークの違法性
- 深夜のドンキに集まるマイルドヤンキー
- 派手なカスタムが周囲に与える威圧感
運転マナーの悪さと片手運転の偏見
「bBの運転マナーは悪い」という言説は、インターネット上だけでなく、リアルなドライバー同士の会話でも頻繁に耳にします。もちろん、全てのbBオーナーのマナーが悪いわけではありません。大切に乗っている良識あるオーナーも多数存在します。しかし、ステレオタイプとして定着してしまうほど、一部のユーザーの行動が目立っていたことも事実です。
特によく語られるのが、シートを極端に倒し、ふんぞり返るような姿勢で運転するスタイルです。Bピラー(前席と後席の間にある柱)のあたりに頭が来るほど背もたれを倒し、前方視界が極端に悪い状態で運転しています。そして、ハンドルの頂点(12時の位置)を右手だけで持ち、体は左側のアームレストやドアトリムに斜めに預ける。この独特なドライビングポジションは、通称「ヤンキー座り」や「VIP止め」などとも呼ばれ、彼らのコミュニティ内では一種の美学として共有されています。
なぜその姿勢が「クール」とされるのか
この姿勢のルーツは、高級セダンを改造する「VIPカー」文化にあると考えられます。かつて、セルシオやシーマといった高級車に乗る層が、「車格の大きさ」と「運転の余裕」を誇示するために、あえてリラックスした(に見える)姿勢をとっていました。bBに乗る若者たちは、コンパクトカーでありながら、そうした「先輩たち」の威厳あるスタイルを模倣し、自分たちの車にも「高級車のような貫禄」を持たせようとしたのです。
しかし、客観的に見れば、これは非常に危険な行為です。とっさの飛び出しに対してブレーキペダルを強く踏み込むことが難しく、片手でのハンドル操作は回避能力を著しく低下させます。周囲のドライバーからすれば、「いつ挙動不審な動きをするかわからない車」として映り、結果として「関わりたくない」「ダサい」という評価に繋がってしまいます。
中古車市場でbBを購入し、これから乗ろうと考えている方は、まず正しいドライビングポジションを確保することから始めましょう。シートバックを起こし、両手でステアリングを操作することは、自分と同乗者の命を守るための基本であり、それが本当の意味での「スマートな運転」です。
内装がダサい象徴の白ハンドルカバー
x「bBの内装がダサい」と検索されるとき、その多くの矛先は車両本来のデザインではなく、オーナーによる後付けのインテリアカスタムに向けられています。bBの純正内装は、黒を基調としたシンプルで使いやすいデザインですが、そこに個性を追加しようとした結果、独特の空間ができあがることがあります。
その代表格とも言えるのが、白く太い、モコモコとしたキルティング素材のハンドルカバーです。黒い内装に対して強烈なコントラストを生む「白」を選ぶことは、視覚的なインパクトを狙ってのことでしょう。これに合わせて、シートカバーも白のレザー調(ダイヤキルト柄など)で統一されることが多く、車内全体が白と黒のモノトーンで構成されます。
「動く自分の部屋」という意識
さらに、ダッシュボードに敷かれた白いファー素材のマットや、ルームミラーからぶら下げられた「ふさ(菊結び)」、金綱(キンツナ)、そして巨大なお守りなども定番のアイテムです。芳香剤も重要な要素で、ココナッツやムスクといった甘く濃厚な香りが車内に充満しているケースが目立ちます。
これらのカスタムに共通するのは、車内を単なる移動空間としてではなく、「自分の部屋の延長」として捉えている点です。自分の部屋に好きなポスターを貼ったり、ぬいぐるみを置いたりするのと同じ感覚で、車内をデコレーションしています。特にbBの前席はベンチシートになっており、カップルが密着して座れるソファのような感覚があるため、より一層「プライベートルーム」としての意識が強くなるのでしょう。
しかし、自動車という公共の道路を走る工業製品に対して、あまりにもプライベートな趣味(特にヤンキー文化特有の装飾)を持ち込みすぎると、一般層との乖離(かいり)が生まれます。「機能性を無視した装飾過多」は、多くの人にとって「ダサい」「品がない」と受け取られてしまうのです。
ナンバー隠ぺいやフルスモークの違法性
bBの一部車両で見られる特徴として、法的なグレーゾーン、あるいは完全にブラックなカスタムが挙げられます。これは「ダサい」という美的評価を超えて、社会的なルール違反としての批判対象となります。
特に問題視されたのがナンバープレートです。かつては、濃いスモークがかかったプラスチックカバーを装着したり、ナンバープレート自体を折り曲げたり、ステーを使って極端な角度(通称:カチアゲ)をつけたりするカスタムが流行しました。これらは「オービス(自動速度取締機)に映らないようにするため」や「警察のNシステムを回避するため」といった実利的な目的も噂されましたが、多くは単に「悪っぽさを演出するファッション」として行われていました。
法改正と現在の状況
もちろん、こういった行為は現在では明確に禁止されています。国土交通省はナンバープレートの表示義務を明確化し、カバーの装着や回転、折り返しなどを厳しく規制しています。現在の中古車市場ではさすがに違法な状態のまま販売されていることは稀ですが、個人売買や街中では未だに怪しい車両を見かけることがあります。
参考:国土交通省では、ナンバープレートの視認性を確保するため、平成28年4月1日から表示義務を明確化し、さらに令和3年10月1日からはより厳格な新基準を適用しています。
(出典:国土交通省『ナンバープレートの表示に係る新基準』)
また、運転席・助手席の窓ガラスにまで濃いスモークフィルムを貼る「フルスモーク」も、bBのいかついイメージを決定づける要素です。フロントガラスおよび運転席・助手席の側面ガラスは、可視光線透過率が70%以上でなければ車検に通りません。真っ黒なフィルムは明らかに違法です。
なぜ隠したがるのか?
これは単に日差しを遮るためではありません。「外部からの視線を遮断し、自分たちのテリトリー(聖域)を守る」という閉鎖的な心理の表れです。同時に、中が見えないという状態自体が、周囲に対して「誰が乗っているかわからない」という不気味さを与え、それが彼らにとっての「強さの演出」に繋がっているのです。
深夜のドンキに集まるマイルドヤンキー
「bBといえばドン・キホーテ」というイメージは、もはや日本の地方都市における原風景の一つと言っても過言ではありません。国道沿いのドン・キホーテの駐車場に、深夜になると黒光りするbBやワゴンR、ヴェルファイアなどが集結し、地元の仲間たちとたむろする光景。これは社会学的な視点で見ると、非常に興味深いコミュニティのあり方を示しています。
彼らにとってbBは、単なる移動手段(A地点からB地点へ行く道具)ではありません。仲間との絆を確認し合い、情報を交換し、時間を共有するための「移動式ラウンジ」なのです。地方都市では、深夜まで営業している遊べる場所が限られています。その点、ドンキは深夜営業しており、駐車場が広く、トイレや飲み物の調達も容易です。お金をかけずに長時間滞在できる場所として、これ以上ない条件が揃っています。
bBの「まったりモード」が叶えたニーズ
実は、初代bBの開発コンセプト自体が、こうした「たむろする」ニーズを予見していました。フロントシートを後ろに倒してフルフラットに近い状態にできる機能など、停車して車内でくつろぐことを強く意識した設計がなされていたのです。2代目bB(QNC系)に至っては、「車型ミュージックプレイヤー」というキャッチコピーのもと、9〜11個ものスピーカーを配置し、音に合わせて室内イルミネーションが点滅する機能を搭載しました。
この機能は、まさに「駐車場で音楽を流して仲間と盛り上がる」ために用意されたものです。メーカーであるトヨタが、マイルドヤンキー層のライフスタイルを徹底的に研究し、彼らが求める「動くクラブラウンジ」を提供した結果、ドンキの駐車場が彼らの社交場として完成されたと言えるでしょう。
派手なカスタムが周囲に与える威圧感
bBのカスタム文化において、「光」と「音」は、自身の存在を周囲に誇示するための欠かせない要素です。純正のハロゲンランプから、青白いHIDやLEDへの換装は序の口。ヘッドライトの中に「イカリング(BMWのようなリング状のライト)」を埋め込んだり、車体の下を怪しく照らす「アンダーネオン(LEDテープ)」を装着したりするカスタムが流行しました。
これに加えて、聴覚的な威圧感を与えるのが「爆音マフラー」と「重低音ウーファー」です。車検非対応の太いマフラーから発せられる低周波の排気音は、静かな住宅街では騒音以外の何物でもありません。また、トランクスペースを埋め尽くすほどの巨大なサブウーファーを積み、車外にまで振動が伝わるほどの大音量で音楽(EDMやヒップホップ、あるいは浜崎あゆみや倖田來未など)を流しながら走行するスタイルも、bBの特徴的なイメージとして定着しています。
「怖い」と「ダサい」の境界線
これらのカスタムは、オーナーにとっては「目立ちたい」「強そうに見せたい」という自己顕示欲の表れであり、夜の街での存在感を最大化するための手段です。しかし、一般のドライバーや近隣住民からすれば、それは「恐怖」や「迷惑」でしかありません。
バックミラー越しに、青白いライトと爆音を轟かせた四角い車が迫ってくる状況は、生理的な不快感を引き起こします。ネット上で「bBはダサい」と検索される背景には、単なるデザインの好みだけでなく、こうした「他者への配慮の欠如」や「威圧的な振る舞い」に対する嫌悪感が、「ダサい」という言葉に変換されている側面が強いのです。本当のカッコよさとは、周囲に恐怖を与えることではなく、マナーを守ってスマートに乗ることであるはずです。
ダサいbBの車とヤンキー文化の中古事情
ここまで、bBを取り巻く文化的背景や、なぜ「ヤンキー車」と呼ばれるようになったのかについて詳しく見てきました。しかし、車としてのbB自体を冷静に評価すると、非常にパッケージングが優秀で、使い勝手の良いモデルであることは間違いありません。コンパクトなボディサイズながら、驚くほど広い室内空間を持ち、維持費も安い。これほど実用的な車はそう多くありません。
現在、bBはすでに生産を終了しており、手に入れるには中古車市場を探すことになります。市場には、前述のような「元ヤンキー車」とおぼしき激しいカスタムカーから、高齢者が大切に乗っていたフルノーマルの極上車まで、多種多様な状態の個体が混在しています。ここでは、地雷車両を避け、賢くbBを選ぶための市場分析と具体的なアドバイスを行います。
- 中古市場での価格二極化と選び方
- 煌グレードに見るマイルドヤンキー需要
- 燃費は悪い?カタログ値と実燃費
- 後継車種ルーミーへの乗り換え事情
- ダサいbBの車はヤンキー文化の遺産か
中古市場での価格二極化と選び方
大手中古車検索サイトでbBの相場をリサーチすると、驚くほど価格が二極化している事実に気づきます。支払総額が20万円〜30万円程度で乗り出せる「激安車両」が大量に流通している一方で、100万円、あるいは150万円を超えるような「高額車両」も一定数存在します。この価格差は一体どこから来るのでしょうか。
| 価格帯 | 車両の特徴とリスク | おすすめ度 |
|---|---|---|
| 激安 (20〜40万円) |
走行距離が10万km〜15万kmオーバー。修復歴なしと記載されていても、ボディの小傷や内装の汚れが目立つ。タイヤやブレーキパッドなどの消耗品が限界に近い可能性大。 【リスク】前オーナーが整備にお金をかけていなかった可能性が高く、購入後にエアコン故障やオルタネーター故障などで高額な修理費がかかる恐れがある。 |
要注意 (DIYで直せる人向け) |
| 中堅 (50〜90万円) |
走行距離5万km〜8万km程度。年式相応の使用感はあるが、内外装が比較的きれいに保たれている。ディーラー系の中古車店で販売されている個体もこのゾーンに含まれる。 【メリット】日常の足として十分長く乗れるコンディション。ある程度の保証が付帯していることも多い。 |
推奨 (一般ユーザー向け) |
| 高額 (100万円〜) |
専門店によるフルリメイク車両、オールペン済み、新品エアロ装着、あるいは奇跡的な低走行のノーマル車。特定のカスタムスタイルを追求したコンプリートカー。 【特徴】もはや実用車というよりは、趣味の対象としての価格設定。リセールバリューは期待できないが、好きな人にはたまらない一台。 |
趣味人向け |
「元ヤンキー車」を見抜くチェックポイント
特に注意が必要なのは、激安価格帯の車両です。安易に手を出すと、購入後に後悔することになりかねません。「見た目はイカツイけど、エンジンオイルの交換すらまともにされていなかった」という個体を引かないよう、以下のポイントをチェックしてください。
- 内装のビス穴や糊(のり)跡: ダッシュボードにテーブルやモニターを固定していたビス穴や、両面テープの跡が残っていませんか?これらは過度なDIYが行われていた証拠です。
- フェンダーの爪折り: タイヤハウスの内側(フェンダーの爪)が折り曲げられていませんか?これは、車高を下げて太いタイヤを履かせるために加工された跡であり、足回りに過度な負担がかかっていた可能性があります。
- 整備記録簿の有無: これが最も重要です。定期的な点検整備を受けていた記録があるかどうかが、車の寿命を左右します。記録簿がない車両は、過去の履歴が不明な「ブラックボックス」であり、リスクが高いと判断すべきです。
煌グレードに見るマイルドヤンキー需要
bBの中古車を探していると、「煌(きらめき)」あるいは「煌-G」というグレード名を頻繁に目にするはずです。これは2代目bB(QNC系)において、トヨタが公式に発売していた特別仕様車です。ネーミングからして既に独特の世界観を放っていますが、このグレードこそが、bBの販売を支えたドル箱モデルでした。
「煌」の特徴は、その名の通り「光り物」を多用している点です。フロントグリル、ドアミラー、アウトサイドドアハンドルなどにメッキパーツを標準装備し、さらに専用のハイグロス塗装アルミホイールを採用するなど、純正の状態で十分に「ギラギラ感」を出しています。また、室内にはアームレストコントローラー付きのイルミネーションシステムが搭載され、夜のドライブを演出します。
メーカーによる「純正ヤンキー仕様」の完成形
これは、メーカー自身が「少し派手な車が欲しい」「買ってすぐにカッコよく乗りたい」という層のニーズを的確に捉えていた証拠とも言えます。アフターパーツで改造するのはお金も手間もかかりますし、車検に通らなくなるリスクもあります。「後から改造するのは面倒だけど、ノーマルでは地味すぎる」と考える層にとって、メーカー保証付きの派手な車である「煌」グレードは最適解でした。
中古車市場でも「煌」は依然として人気があります。流通数が非常に多いため、色や状態を選びやすいのもメリットです。もし貴方が「少し個性的なbBに乗りたいけれど、改造車は怖い」と考えているなら、この「煌」グレードを中心に探すのが最も安全で満足度の高い選択になるでしょう。
燃費は悪い?カタログ値と実燃費
bBの購入を検討する際、どうしても気になるのが燃費です。カタログ値(JC08モード)では約14.6km/L程度とされており、現代のハイブリッドカーと比較すれば、正直なところ見劣りします。
実燃費は街乗りで10km/L〜12km/L程度になることが多いようです。「燃費が悪いからダサい・時代遅れ」という意見もありますが、ここで考えるべきはトータルコストです。車両本体価格が非常に安く手に入るため、初期費用の安さでガソリン代の差額をカバーできると考えれば、経済的な選択肢として十分にアリだと言えます。
太いタイヤや大きなホイール(17インチ以上など)を履かせているカスタム車は、転がり抵抗が増えるため、ノーマル車に比べてさらに燃費が悪化する傾向があります。燃費を気にするなら、純正ホイール装着車を選びましょう。
後継車種ルーミーへの乗り換え事情
かつてbBに乗って夜の街を流していた若者たちも、年齢を重ねて家庭を持ちます。そんな彼らが次に選んでいるのが、bBの実質的な後継車種とも言われる「ルーミー」や「タンク」です。
これらの車は、bB譲りの「箱型デザイン」と「威圧感のあるフロントマスク(特にカスタムグレード)」を引き継ぎつつ、子育てに便利なスライドドアを装備しています。「ヤンキー車」のスピリットは形を変え、マイルドヤンキー層のファミリーカーとして、ルーミーの中に脈々と受け継がれているのです。
マイルドヤンキー文化の継承と変化
ルーミーのカスタムグレード(カスタムG-Tなど)のデザインを見てみてください。メッキで埋め尽くされた巨大なフロントグリル、鋭い眼光のLEDヘッドライトは、かつてのbBやヴェルファイアに通じる「オラオラ顔」そのものです。「ヤンキー車」のスピリットは形を変え、マイルドヤンキー層のファミリーカーとして、ルーミーの中に脈々と受け継がれています。
彼らはもう、ドンキの駐車場で朝までたむろすることは少なくなったかもしれません。しかし、家族を乗せてイオンモールへ買い物に行くその車のフロントマスクには、かつてbBで表現していた「強さへの憧れ」が、形を変えてしっかりと残っているのです。ルーミーやタンクの特徴については、ルーミーとタンクの違いを徹底比較した記事でも詳しく紹介しています。
ダサいbBの車はヤンキー文化の遺産か
最終的に、bBは「ダサい」のでしょうか。記事の締めくくりとして、この問いに対する私なりの結論を述べたいと思います。
確かに、一部のマナーの悪いユーザーや、過激すぎるカスタムがネガティブなイメージを作ってしまった事実は否定できません。「ダサい」「ヤンキー車」という評価は、ある側面では真実であり、社会的な評価として受け入れる必要があります。
しかし、視点を変えてみてください。若者がアルバイトで貯めたお金で安価に購入でき、プラモデル感覚で自分好みにいじり倒せる「キャンバス」として、これほど愛され、普及した車が他にあったでしょうか。bBは、地方の若者たちに「移動の自由」と「自己表現の場」を提供した、偉大な功労者でもあります。
今、状態の良いbBをあえてノーマルで乗る、あるいは当時の文化をリスペクトして綺麗に乗ることは、一周回って「アリ」な選択だと私は思います。過度な装飾を削ぎ落とし、bB本来のボクシーなデザインを楽しむ。それは、日本のゼロ年代の若者文化を象徴する、一つの歴史遺産を所有する喜びと言えるかもしれません。もし貴方がbBのデザインに惹かれているなら、世間の「ダサい」という声に惑わされず、自分だけの最高の一台を見つけてください。ただし、運転マナーだけは「スマート」であることを忘れずに。





