ホンダの人気軽自動車N-BOX。「もしN-BOXにオフロード仕様があったら…」と考えたことはありませんか。残念ながら、2025年現在、メーカー純正のオフロードモデルは存在しません。しかし、諦めるのはまだ早いです。実は、多彩なアフターパーツを使ったオフロードカスタムで、自分だけの理想の一台を作り上げることが可能です。
この記事では、N-BOXを個性的なアウトドア仕様に変身させる具体的な方法を徹底解説します。リフトアップキットの導入や、迫力あるオフロードタイヤへの交換、さらには現行のJF4型に対応したリフトアップのポイントまで、カスタムの魅力を余すところなくお伝えします。また、噂の新グレードであるジョイ(JOY)の最新情報にも触れ、その気になるカラーや外観、予想される価格についても深掘りしていきます。あなたのN-BOXライフをさらに楽しくするヒントがきっと見つかるはずです。
- N-BOXをオフロード仕様にする具体的なカスタム方法
- リフトアップやタイヤ交換における注意点
- 新型グレード「N-BOXジョイ」の最新情報
- カスタム車両が車検に通るための条件
N-BOXをオフロード仕様にするカスタム方法
- N-BOXのオフロードカスタムの基本
- 気軽に楽しむアウトドア仕様のパーツ
- 車高を上げるリフトアップキットとは
- リフトアップ後のタイヤサイズの選び方
- JF4のリフトアップカスタム事例
- 新型グレードのN-BOXジョイが登場
N-BOXのオフロードカスタムの基本
まず知っておきたいのは、N-BOXにはメーカー純正のオフロード仕様というグレードは存在しないという点です。しかし、市場には豊富なカスタムパーツがあり、これらを活用することで見た目も性能もオフロードテイストに仕上げることが可能になります。
N-BOXのオフロードカスタムは、大きく分けて2つの方向性があります。
- ライトなアウトドア仕様:外装パーツを中心に、手軽に雰囲気を楽しむスタイル。
- 本格的なリフトアップ仕様:サスペンションやタイヤを変更し、走破性も高めるスタイル。
どちらのスタイルを目指すにしても、基本となるのは「タイヤ&ホイール」「リフトアップ」「外装パーツ」の3つの要素です。これらの組み合わせ次第で、街乗りに映えるライトなカスタムから、林道もこなせるタフな仕様まで、オーナーの好みに合わせた一台を創出できます。
カスタムの第一歩
何から手をつければ良いか迷ったら、まずはオールテレーンタイヤに交換してみるのがおすすめです。タイヤが変わるだけで、車の印象はガラリと変わります。
気軽に楽しむアウトドア仕様のパーツ
本格的なリフトアップには抵抗がある方でも、パーツの追加で気軽にアウトドア感を演出できます。特に見た目の変化が大きいのがルーフラック(ルーフキャリア)の装着です。
コンテナボックスやキャンプギアを積載すれば、実用性が向上するだけでなく、一気にアクティブな雰囲気が高まります。大手カーキャリアメーカーのTERZOなどから、N-BOX専用設計のキットが販売されており、取り付けも比較的容易です。
その他にも、以下のようなパーツが人気です。
- マッドガード:泥はねを防ぎ、足元を引き締める効果があります。
- サイドデカールやステッカー:ボディサイドに貼ることで、オリジナリティを表現できます。
- バンパープロテクター:フロントやリアのバンパー下部に装着し、SUVらしさを強調します。
ルーフラック装着時の注意点
ルーフラックを装着すると、車両の全高が高くなります。特に立体駐車場を利用する際は、高さ制限に注意が必要です。また、走行中の風切り音が増加する場合もあります。
車高を上げるリフトアップキットとは
「アゲ系」と呼ばれるオフロードカスタムの主役が、リフトアップキットです。これは、純正のサスペンションスプリングを専用品に交換することで、車高を上げるためのパーツを指します。
N-BOX用としては、約30mm(3cm)程度車高が上がるスプリングが主流です。車高が上がることで、悪路での車体下部のヒットリスクを軽減できるほか、より大きなタイヤを装着するクリアランスを確保できます。なにより、腰高で迫力のあるスタイリングが最大の魅力と言えるでしょう。
代表的なリフトアップスプリングには、以下のような製品があります。
メーカー | 製品名 | アップ量(目安) | 特徴 |
---|---|---|---|
KLC | 轟(とどろき) | 約30mm | リフトアップスプリングの草分け的存在。多くの車種で実績がある。 |
tanabe | UP210 | 約25mm~35mm | 乗り心地を損なわない設計に定評がある。冷間成型でヘタリに強い。 |
RACING GEAR | UP-SPRING KIT | 約25mm~30mm | コストパフォーマンスに優れ、手軽にリフトアップを始められる。 |
リフトアップスプリングは、純正のショックアブソーバーをそのまま使用できる製品がほとんどです。そのため、比較的リーズナブルに車高アップが実現できますよ。
ただし、車高を上げることで乗り心地が硬めに感じられたり、カーブでのロール(車体の傾き)が大きくなったりする側面もあります。専門ショップと相談しながら、自分の使い方に合った製品を選ぶことが重要です。
リフトアップ後のタイヤサイズの選び方
リフトアップとセットで考えたいのが、タイヤ&ホイールの交換です。車高を上げたボディとのバランスを取るため、純正よりも外径の大きいタイヤを選ぶのが一般的です。
N-BOX(JF3/JF4)の純正タイヤサイズは主に「155/65R14」ですが、オフロードカスタムでは以下のようなサイズが人気です。
- 165/65R14:純正より一回り大きく、フェンダーへの干渉リスクが低い定番サイズ。
- 165/60R15:インチアップでさらに迫力を増すスタイル。ホイールの選択肢も豊富。
タイヤの種類は、ゴツゴツとしたブロックパターンが特徴の「A/T(オールテレーン)」や「M/T(マッドテレーン)」が選ばれます。特に、オンロード性能とオフロード性能を両立したTOYO TIRESの「オープンカントリー R/T」は、軽自動車カスタムで絶大な人気を誇ります。
タイヤサイズ変更の注意点
タイヤの外径を大きくすると、スピードメーターの表示に誤差が生じたり、ハンドルをいっぱいに切った際にタイヤハウス内に干渉したりする可能性があります。また、過度なサイズアップやホイールのインセット変更は、タイヤがフェンダーからはみ出し、車検不適合となる原因になります。必ず専門知識のある販売店に相談しましょう。
JF4のリフトアップカスタム事例
N-BOXの4WDモデルである「JF4」は、その駆動方式からオフロードカスタムのベース車両として非常に魅力的です。リフトアップを施すことで、もともと持っている悪路や雪道での走行安定性をさらに高めることができます。
基本的なカスタム方法はFFモデル(JF3)と変わりませんが、JF4を選ぶメリットは、リフトアップと4WDの相乗効果にあります。
JF4をリフトアップするメリット
- 最低地上高が上がることで、雪道のワダチなどを乗り越えやすくなる。
- 4輪で地面を捉える力と合わせて、未舗装路でのスタックリスクを軽減できる。
- 見た目のタフさと実際の走破性が両立した、本格的なアウトドア仕様が完成する。
もちろん、JF3/JF4問わず、各メーカーから対応するリフトアップキットが販売されています。自分のライフスタイルに合わせて駆動方式を選び、カスタムのベースとすると良いでしょう。
新型グレードのN-BOXジョイが登場
ここで、N-BOXのカスタムを検討している方にビッグニュースです!
2024年頃から、N-BOXにオフロードテイストの新しい派生モデル「N-BOX JOY(ジョイ)」が登場するという情報が、SNSや自動車情報サイトで話題になっています。これは、三菱のデリカミニやダイハツのタントファンクロスといった、近年人気を集める軽スーパーハイトワゴンのSUV風モデルへの対抗馬と見られています。
まだホンダからの正式発表はありませんが、公道でのテスト車両が目撃されており、その姿からデザインの一部が明らかになってきました。これまでカスタムでしか実現できなかったオフロード仕様が、メーカー純正で手に入る可能性が出てきたのです。
本セクションの情報は、2025年7月時点でのスクープ情報や予測に基づいています。実際の仕様とは異なる場合がありますので、ご了承ください。
話題のn boxオフロード仕様JOYを解説
- N-BOX JOYのカラーリングと外観
- 気になるN-BOX JOYの価格帯
- カスタム時に知りたい車検の注意点
- まとめ:理想のN-BOXオフロード仕様
N-BOX JOYのカラーリングと外観
目撃情報から予測される「N-BOX JOY」の外観は、アクティブさとタフさを強調した専用デザインが特徴です。
フロントマスクは、通常モデルとは異なる専用デザインのグリルや、SUVらしい樹脂製のアンダーガード風パーツが採用されるとみられています。サイドに回ると、ドア下部にプロテクターのような樹脂パーツが追加され、足元を力強く見せています。リアも同様に、専用のバンパーデザインが与えられる可能性が高いです。
カラーリングについては、アースカラーやビビッドなアクセントカラーを取り入れた、JOY専用のボディカラーが設定されることが期待されます。これにより、標準モデルやN-BOXカスタムとは明確に差別化された、遊び心あふれる一台となりそうです。
気になるN-BOX JOYの価格帯
N-BOX JOYの価格については、まだ公式な情報はありません。しかし、その立ち位置や装備内容からある程度の予測が可能です。
一般的に、このような派生モデルは、標準モデルと上級のカスタムモデルの中間に位置づけられることが多いです。専用の内外装パーツが追加されることを考慮すると、価格はN-BOX(Gグレード)とN-BOXカスタムの中間あたり、おおよそ170万円台からの設定になるのではないかと予想されます。
JOYは「お買い得」になる可能性も?
もし、後からリフトアップや外装パーツの追加でオフロードカスタムをすることを考えれば、最初から専用装備が充実しているJOYは、結果的にコストパフォーマンスの高い選択肢になるかもしれません。
今後のホンダからの正式発表が待たれます。
カスタム時に知りたい車検の注意点
N-BOXをカスタムする上で、避けては通れないのが車検の問題です。せっかく自分好みに仕上げても、保安基準に適合しなければ公道を走ることはできません。特にリフトアップカスタムでは、以下の点に注意が必要です。
全高の変更範囲
車検では、車検証に記載されている全高から±4cmの範囲を超えて変更する場合、「構造等変更検査」という手続きが必要になります。多くのリフトアップスプリングが3cm程度のアップ量に設定されているのは、このルールをクリアし、比較的容易に車検を通すためです。(参照:独立行政法人 自動車技術総合機構)
タイヤのはみ出し
タイヤやホイールが、ボディのフェンダーから少しでもはみ出していると車検には通りません。いわゆる「ハミタイ」は違反です。タイヤサイズやホイールのインセット選びは慎重に行う必要があります。
直前・直左の視界
リフトアップによって運転席からの死角が増え、車の直前や左側方(助手席側)の視界が基準を満たさなくなる可能性があります。この場合、直左確認用のミラーやカメラの増設が必要になることがあります。
その他の注意点
- ヘッドライトの光軸:車高が上がるとヘッドライトの照らす位置も上がります。対向車や先行車を眩惑させないよう、光軸の再調整が必須です。
- スピードメーターの誤差:タイヤ外径の変更により、実際の速度とメーター表示の間に許容範囲を超える誤差が出ると車検に通りません。
カスタムを行う際は、これらの保安基準に詳しい、信頼できる専門ショップに依頼することを強くおすすめします。
まとめ:理想のN-BOXオフロード仕様
この記事では、N-BOXのオフロード仕様を実現するためのカスタム方法から、注目の新グレード「JOY」の情報、そして安全に関わる車検の注意点までを解説しました。最後に、記事の要点をまとめます。
- N-BOXにメーカー純正のオフロード仕様は存在しない
- 後付けのカスタムパーツで理想のオフロード仕様は実現可能
- カスタムの基本はタイヤ、リフトアップ、外装パーツの3点
- 手軽に始めるならルーフラックやマッドガードの装着がおすすめ
- 本格的なカスタムの主役は車高を上げるリフトアップキット
- リフトアップ量は車検を考慮し約30mmが主流
- 代表的なキットにKLC「轟」やタナベ「UP210」がある
- タイヤは純正より一回り大きいオフロードタイヤが人気
- タイヤサイズ変更時はフェンダー干渉やメーター誤差に注意
- 4WDのJF4モデルはリフトアップとの相性が良い
- 2024年以降にオフロード風の新グレード「JOY」登場の噂がある
- JOYは専用の外装とカラーリングが特徴と予測される
- 価格は標準モデルとカスタムの中間程度になる見込み
- カスタム車両は保安基準への適合が必須
- 車高変更は±4cm以内、タイヤのはみ出しは厳禁
N-BOXは、そのままでも素晴らしい車ですが、少し手を加えるだけで全く違う表情を見せてくれます。この記事を参考に、あなただけの特別な一台を創り上げてみてはいかがでしょうか。