こんにちは。Car Research Lab、運営者の「Mee」です。
最近、ネットニュースやSNSのタイムラインを見ていると「ランクル250のリセールが崩壊している」「暴落が始まった」なんていう、少々ショッキングな言葉を目にすることが増えましたよね。せっかく長い納期を待って納車を心待ちにしている方や、資産価値も含めて購入を検討している方にとっては、寝耳に水というか、本当にこのまま契約を進めていいのか不安になってしまう話題だと思います。
特にランドクルーザーシリーズといえば、「乗っているだけでお金が増える」「世界最強の現物資産」なんて言われ、買った値段よりも高く売れるのが当たり前という神話があっただけに、買取相場が新車価格を割り込むかもしれないという噂には敏感になってしまいます。私も一人のランクル好きとして、そして車の市場動向を追う者として、この噂の真相や、実際のオークション相場の裏側で何が起きているのか、徹底的に調べてみました。
- 現在リセール崩壊と言われている現象の本当の意味と背景
- グレードごとの具体的な買取相場の実態と驚きの価格差
- メーカーによる厳格な転売対策が市場価格に与えている影響
- 今後予想される3年後や5年後の残価率シミュレーションと売却戦略
ランクル250のリセール崩壊に関する真相と市場分析
ここでは、なぜ今「リセール崩壊」というセンセーショナルな言葉が飛び交っているのか、その背景にある具体的なデータと市場の構造的な動きについて、深掘りして見ていきます。結論から先に申し上げておくと、これは単なる価値の消失や不人気による暴落ではなく、もっと別の、市場の健全化に向けた構造的な理由があるようですよ。
- 最新の買取相場とリセール率の推移
- 転売対策が価格変動に与えた影響
- ファーストエディションの価格と現状
- ZXやVXのグレード別残価率を比較
- ランクル300やプラドとの比較検証
最新の買取相場とリセール率の推移
まずは、皆さんが一番気になっているお金の話、具体的な相場の動きから見ていきましょう。ランクル250の買取相場ですが、発表直後の「お祭り騒ぎ」のような異常な加熱状態からは、確かに落ち着きを見せています。具体的な数字の動きを追うと、その変化の意味がよく分かります。
発売直後の初期市場、つまりまだ街中でほとんど見かけないような時期では、新車価格を大きく超えるプレミア価格が付いていました。データによると、当年もの(新車即出し)の平均リセール率は約128.3%という驚異的な数字を記録していました。これは例えば、乗り出し価格が600万円の車が、売却時には770万円近くで売れる計算になります。「乗って楽しんで、売ったらプラス170万円」なんて、普通に考えたらあり得ない夢のような話ですよね。多くの人がこの数字を見て「ランクル250も兄貴分の300と同じように、数百万単位の利益が出るドル箱になる!」と期待したのも無理はありません。
しかし、直近のデータを見てみると、1年落ち(あるいは納車から数ヶ月経過した個体)の平均リセール率は約119.2%へと移行しています。確かに数字だけ見れば10ポイント近く下がっています。この下落幅を見て「暴落だ!」と騒ぐ人がいるわけです。ですが、冷静に考えてみてください。それでも新車価格の約1.2倍です。一般的な国産車、例えば人気のあるSUVでも、登録して一年も経てば残価率は80〜90%程度に落ちるのが普通です。輸入車なら70%を切ることだってザラにあります。それらと比較すれば、新車価格を2割も上回っている現状は、依然として異常なほどの高値を維持していると言えます。
ではなぜ「崩壊」と言われるのか。それは、一部の投機筋や転売ヤーが期待していた「ランクル300のような2倍、3倍の価格」にならなかったことへの失望感が大きかったからだと推測されます。彼らにとっては「期待していた爆益」が得られない=「崩壊」なのです。しかし、実需ユーザーから見れば、これは「バブル崩壊」ではなく、異常値から「適正な高値」への調整局面に過ぎません。むしろ、異常な高騰が落ち着いたことで、盗難リスクの低減や、本当に欲しい人が定価で買いやすくなる環境に近づいているとも言えます。
ここがポイント
「価格が下がった」といっても、それは「異常なプレミア価格」から「適正な高値」に戻りつつあるだけ、と捉えるのが正解のようです。実需で乗るユーザーにとっては、むしろ健全な市場に戻りつつある良い傾向と言えるでしょう。
転売対策が価格変動に与えた影響
今回の価格変動の大きな要因として絶対に見逃せないのが、トヨタメーカーや各ディーラーによる、かつてないほど徹底した「転売対策」です。これが市場の需給バランスに強烈な影響を与え、相場をコントロールしています。
みなさんもご存じの通り、ランクル300の時はとんでもないプレ値がついてしまって、本当に欲しい人が買えない状況が続きました。また、海外への不正輸出などが安全保障上の問題として取り沙汰されたことも記憶に新しいですよね。その反省からか、250の販売においては、購入時にかなり厳しい条件が課されました。「一定期間(例えば1年間)は転売しない」「最終使用者であることの確認」「所有権をディーラーに残す(所有権留保)」といった内容の誓約書にサインをした方も多いのではないでしょうか。
具体的な対策と市場への効果
この対策が今回はかなり効いています。具体的には、以下のようなメカニズムが市場で働いています。
- ペナルティの明確化:もし誓約を破って転売した事実が発覚した場合、今後のトヨタ車(特にランドクルーザー、アルファード、クラウンなどの人気車種)の購入ができなくなる、いわゆる「ブラックリスト入り」のリスクが実質的に存在します。これが強力な抑止力となり、安易な転売を防いでいます。
- 大手買取店の自粛:ガリバーやビッグモーターなどの大手買取店も、メーカーやディーラーとの関係悪化を恐れ、登録から間もない車両(特に誓約書期間内の車両)の買取に対して非常に慎重になっています。「誓約書の期間内ですか?それなら買取できません」と断られるケースも増えているようです。これが「売りたくても売れない、高く売れる場所がない」という状況を作り出しています。
- 投機マネーの撤退:「買ってすぐオートオークション(AA)に流せば儲かる」という単純な転売スキームが封じられたため、車自体に興味のない転売目的の購入者(転売ヤー)が市場から撤退しました。
結果として、中古車オークションに出てくる台数がコントロールされ、需要過多による異常な高騰が抑えられているというわけです。これは、私たちのように「純粋にランクルが好きで乗りたい」というユーザーにとっては、納期の短縮や相場の安定につながる歓迎すべき変化です。トヨタ自動車も安定した生産と供給に力を入れており、これらが複合的に作用して市場を正常化させています(出典:トヨタ自動車株式会社『生産・販売・輸出実績』)。
転売ヤーの撤退
短期売買で儲けようとしていた層が減ったことで、市場は私たちのような実需ユーザー中心の健全な状態に向かっています。この傾向は、トヨタ自動車の生産体制が安定していることとも無関係ではありません。
ファーストエディションの価格と現状
限定モデルである「First Edition(ファーストエディション)」に関しては、少し特殊な動きをしているので注意が必要です。ここが「リセール崩壊」という噂の震源地の一つかもしれません。
丸目ヘッドライトを標準装備し、サンドベージュなどの専用色を纏ったFirst Editionは、本来であれば最もプレミアがつくはずのモデルです。しかし、市場データを見ると、VX First Editionの買取価格にはものすごい開きがあります。なんと、下は420万円台から、上は950万円台までと、まさに天と地ほどの差があるんです。同じ車でここまで査定額が変わる車は、そうそうありません。
| グレード | 新車価格帯 | 買取査定(下限) | 買取査定(上限) | リセール率の幅 |
|---|---|---|---|---|
| VX First Edition | 590万~700万円 | 424.6万円 | 953.7万円 | 72.8% ~ 137.1% |
なぜここまで価格差が開くのか?「相場不在」の恐怖
この下限の72.8%という数字だけを見ると「リセール崩壊だ!大損だ!」と叫びたくなる気持ちも分かります。しかし、これには裏事情があります。この低い査定額は、転売規制のペナルティ覚悟で、何らかの事情(資金繰りなど)により急いで現金化しなければならなかったケースである可能性が高いです。
買取店側も、再販のリスク(メーカーからのクレーム、オークションに出品できないリスク、次の買い手がつかないリスク)を考慮して、リスクヘッジのためにかなり低めの金額(足元を見た金額)を提示せざるを得ません。いわば「訳あり価格」です。
一方で、上限の137.1%という数字は、独自の輸出ルートを持つ専門業者が、特定の海外顧客(例えばマレーシアやパキスタンの富裕層)からの「いくらでもいいからFirst Editionを持ってきてくれ」という強いオーダーを受けて買い付けた場合の価格だと考えられます。海外では「日本のFirst Edition」に対して依然として高いプレミアムを支払う顧客が存在します。
つまり、現在のファーストエディション市場は、売る場所やタイミング、そして業者の持つ販路によって価格が激変する「プロ向け」の相場になっており、安定した「相場」が存在しない状態です。一概に「暴落した」とは言えませんが、安易に一般の買取店に持ち込むと痛い目を見る可能性がある、ということです。
ZXやVXのグレード別残価率を比較
では、カタログモデルであるZXやVXはどうでしょうか。ここにも面白い傾向があります。一般的には「最上級グレードを買っておけば間違いない」と言われがちですが、ランクル250のリセールに関しては少し事情が異なります。
ZXグレード:国内需要は最強だが、リセール率は伸び悩み?
最上級グレードのZXは、電動ステップ、SDM(Stabilizer with Disconnection Mechanism)、デジタルインナーミラー、そして豪華な内装など、装備もフルスペックで国内人気は抜群です。しかし、その分新車価格そのものが高額(700万円台後半〜)になります。乗り出し価格は800万円を超えることも珍しくありません。
リセールバリューは「(売却額 ÷ 購入額)× 100」で計算されるため、分母である購入額が大きいZXは、リセール率という指標で見ると意外と伸び悩むことがあります。また、ZXは国内需要がメインとなる傾向があり、国内の中古車相場に価格が連動しやすいのも特徴です。国内ユーザーは「中古なら少し安く買いたい」と考えるため、新車以上のプレミア維持は難しくなります。
VXグレード:海外需要の「スイートスポット」
一方で、VXグレード(特にディーゼル)は、価格と装備のバランスが良く、海外からの需要も安定しています。海外のバイヤー、特に新興国の富裕層や実務家は、「豪華な快適装備」よりも「修理しやすさ」「タフさ」「必要十分な機能」を重視する傾向があります。
また、関税が高い国(車両価格の100%〜300%など)では、ベースの車両価格(CIF価格)が少しでも安い方がトータルの輸入コストを大幅に抑えられるため、ZXよりもVXグレードへの引き合いが強くなるのです。「ZXの豪華装備は魅力的だけど、関税を含めると高くなりすぎる。だからVXがベスト」という判断です。
このため、VXの方がリセール率が安定しやすい、あるいは投資対効果(ROI)が高くなるという逆転現象が起きることがあります。資産価値を第一に考え、かつ初期投資を抑えたいなら、ZX一択ではなく、VXも有力な候補に入れるべきでしょう。
ランクル300やプラドとの比較検証
「崩壊」と言われてしまうもう一つの理由は、比較対象となる先輩たちが凄すぎたからかもしれません。過去の事例と比較して、今の状況を冷静に分析してみましょう。
ランクル300は、コロナ禍による部品供給不足と世界的な需要爆発が重なり、新車価格の2倍以上、時には2000万円を超えるような異常なプレミア価格がつきました。これは自動車の歴史の中でも特異な「バブル」であり、これを基準にするのは少々危険です。あれは「宝くじに当たった」ようなもので、再現性は低いのです。
また、先代の150プラドも、モデル末期(5年落ち、7年落ち)になっても新車価格の90%〜98%近くで売れるという、常識外れのリセールを誇っていました。プラドは長年の実績で「絶対に壊れない」という信頼を世界中で勝ち取っており、パキスタン仕様などの特定需要も確立されていたため、モデル末期でも需要が衰えませんでした。
これらと比較すると、今のランクル250の動きは「普通」に見えてしまうんですよね。しかし、発売から間もない新型車が新車価格以上、あるいは新車価格に近い水準で取引されていること自体が、他の車種(ハリアーやアルファードですら今は落ち着いています)からすれば「異常な高値」です。250は300のような一過性の「投機商品」ではなく、プラドのような長く価値を保つ「実用的な資産」としての道を歩み始めていると言えます。
比較の罠に注意
「300のように儲からない」=「崩壊」ではありません。一般の車なら3年で半値になることもザラですが、ランクル250は依然として高水準をキープしています。
ランクル250のリセール崩壊を回避する戦略と予想
現状が分かったところで、ここからは「じゃあ、これからどうすれば損をしないのか?」という未来の話をしていきましょう。私の個人的な見解も含めて、戦略を練ってみました。
- ディーゼルとガソリンの需要比較
- 輸出市場における評価と今後の見通し
- 3年後のリセールバリューと売却時期
- 資産価値を維持しやすいVXの優位性
- まとめ:ランクル250のリセール崩壊説の結論
ディーゼルとガソリンの需要比較
エンジン選びはリセールに直結する超重要ポイントです。ランクル250には、2.8Lディーゼルターボ(1GD-FTV)と、2.7Lガソリン(2TR-FE)の2種類が用意されています。国内で街乗り中心に乗る分には、静かで高回転まで回るガソリン車も魅力的ですし、車両本体価格も安いです。しかし、リセール面、特に数年後の輸出を見据えると、やはりディーゼルエンジンに軍配が上がりそうです。
理由はシンプルで、海外需要の圧倒的な差です。ランドクルーザーが活躍する中東、アフリカ、オーストラリア、東南アジアなどの地域では、以下の理由からディーゼルが圧倒的に好まれます。
- 燃料コストと入手性:多くの国で軽油はガソリンより安価であり、物流インフラ(トラック輸送)の関係で僻地でも軽油の方が手に入りやすい地域も多いです。
- 航続距離とトルク:悪路走破や牽引において、低回転からの太いトルク(500Nm)は必須です。また、給油所が少ない地域では燃費の良さがそのまま生存率に関わります。
- エンジンの耐久性:商用ベースの1GDエンジンは数十万キロの走行に耐える設計がなされており、走行距離が増えても中古車としての価値が落ちにくいです。
国内では「ディーゼルは車両価格が高い」「AdBlue(尿素水)の補充が面倒」「ガラガラ音が気になる」といった理由で敬遠されることもありますが、売却時のことを考えると、初期費用が高くてもディーゼルモデルを選んでおくのが無難な選択と言えるでしょう。実際に過去のプラドの例を見ても、ガソリン車よりディーゼル車の方が残価率で5〜10%ほど高くなる傾向がありました。ガソリン車は国内需要に依存しがちなので、国内相場の影響をモロに受けます。
輸出市場における評価と今後の見通し
ランクル250の将来価値を握っているのは、間違いなく「輸出市場」です。日本国内の中古車需要だけで、これだけの台数の価格を支えることは不可能です。世界中のバイヤーが「日本のランクル250」をいつ、いくらで欲しがるかが全てを決まると言っても過言ではありません。
今はまだ発売から日が浅く、海外での「耐久性の評価」が定まっていません。ランドクルーザーブランドへの信頼は絶大ですが、250はプラドの実質的な後継でありながら、プラットフォームを一新(GA-F)し、デザインもモダンに大きく変えました。新しいメカニズム、電動パワステ、最新の運転支援システムが、砂漠の熱波や熱帯雨林の湿気といった過酷な環境で本当に壊れないか、現地のプロたちがテストしている段階と言えます。
しかし、トヨタが「原点回帰」を掲げて開発したモデルですから、その信頼性は間違いないでしょう。もし、3年〜5年経って「やっぱりランクル250も壊れない、最高だ!」という評価が現地で確立されれば、150プラドのように5年落ちでも新車価格並みという伝説を継承できる可能性は十分にあります。
特に注目したいのは、パキスタンやマレーシア、ケニア、イギリス、オーストラリアといった右ハンドル圏の国々の動向です。日本と同じ右ハンドル車が必要なこれらの国々において、輸入規制(例えば「製造から1年以上経過しないと輸入できない」といった年式規制)が解禁されるタイミングで、相場が一段階跳ね上がる可能性があります。これが「輸出の壁が解ける」瞬間です。
3年後のリセールバリューと売却時期
一番気になる「売り時」ですが、私は「3年後」が一つの大きな目安、そしてベストタイミングになると考えています。
初年度(納車直後〜1年以内)の売却は、確かにプレミア価格を狙えるチャンスもありますが、先ほどお話しした通りリスクが高すぎます。転売認定されてディーラーとトラブルになったり、相場の乱高下に巻き込まれて安く買い叩かれたりするリスクは、精神衛生上も良くありません。
それよりも、市場が安定し、多くの国で海外輸出の規制(関税や年式規制など)がクリアになりやすい3年後の方が、リスクを抑えて高値で売却できる可能性が高いです。具体的には以下の理由が挙げられます。
- 車検のタイミング:最初の車検前に売却することで、車検費用や交換部品代(タイヤなど)を節約できます。
- 輸出規制の解除:多くの国で「新車登録から○年以上」という輸入ルールがあり、3年経過時点では多くの国の門戸が開かれます。
- 残価設定ローンとの乖離:3年の残価設定ローンを組んでいる場合、設定残価率は通常55%〜65%程度です。しかし実勢相場が85%〜90%あれば、その差額(エクイティ)が数十万円〜百万円単位で手元に戻ってくる可能性があります。
予測としては、3年後でも残価率85%〜90%台は堅いのではないかと見ています。これは一般的な車なら3年で50〜60%になることを考えれば驚異的です。最初の車検のタイミングで手放せば、メンテナンスコストも抑えつつ、次の車(例えばランクル300や、250のマイナーチェンジ版)への乗り換え資金を十分に確保できるはずです。
焦りは禁物
短期的な値動きに一喜一憂せず、じっくり乗って楽しんでから売るのが、結果的に一番「オイシイ」思いができそうです。車は乗って楽しむものですから、リセールばかり気にして乗らないのは本末転倒ですよね。
資産価値を維持しやすいVXの優位性
これから購入を検討するなら、グレードはやはり「VX(ディーゼル)」が狙い目かなと思います。具体的な理由を深掘りしてみましょう。
ZXは素晴らしい車ですが、リセールの観点だけ見ると、高価な装備分がそのまま買取価格に反映されにくい傾向があります。例えば、最上級のオーディオシステムや高度な運転支援システムは、日本では喜ばれますが、輸出先の国によっては「修理が難しい」「現地の地図に対応していないから必要ない」と判断され、査定の加点対象になりにくいのです。つまり、かけたコストに対して戻ってくる金額が少ないのです。
その点、VXは非常にバランスが良いです。
- 価格設定:ZXより100万円近く安い設定でありながら、外観の見栄えは十分に高級感があり、ランドクルーザーとしての風格を備えています。
- 装備内容:ベンチレーションや本革シートなど、快適装備のツボは押さえつつ、過剰な電子装備が省かれています。これが海外では「故障リスクが低い」と好意的に受け取られます。
- 需要の幅:国内のファミリー層から海外の実務用途まで、最も幅広い層に受け入れられる仕様です。売り先が多いということは、それだけ高く売れるチャンスが多いということです。
「自分はサンルーフと本革さえあれば十分」という方であれば、無理にZXを選ばずにVXを選び、浮いた差額(約100万円以上)を投資信託や次の車の頭金としてプールしておく方が、トータルの資産形成の観点からは非常に賢い選択と言えるでしょう。
まとめ:ランクル250のリセール崩壊説の結論
ここまで見てきた通り、「ランクル250 リセール 崩壊」という噂は、投機的なバブルが弾けて正常な状態に戻ったことを大げさに表現したもの、というのが真相のようです。
確かに、買ってすぐに売れば数百万円儲かるような異常なボーナスタイムは終わりました。しかし、それは健全な市場に戻ったというだけの話です。数年乗っても新車価格の8割、9割、あるいはそれ以上の高い価値を維持してくれる「資産としての車の王様」であることに変わりはありません。これほど値落ちしない車は、世界中探してもランドクルーザー以外にはほとんど存在しないのです。
これからオーナーになる方は、日々の相場チェックで一喜一憂するよりも、この素晴らしい相棒と一緒にキャンプに行ったり、長距離ドライブを楽しんだりすることに時間を使うべきです。大切に乗っていれば、数年後の売却時には、きっと満足のいく金額で応えてくれるはずですよ。





