「gr ヤリスの0-100タイムはどれくらいなんだろう?」と、その驚異的な加速性能について詳しく知りたいと考えているのではないでしょうか。0-100kmは何秒で到達するのか、また、ゼロヨンとして知られるgrヤリスの0-400mタイムも気になりますよね。さらに、GRヤリスはスープラより速いのか、兄貴分にあたるGRカローラの0-100性能はどうなのか、そしてGRスープラの0-100タイムと比較してどうなのか、といったライバルとの関係性にも注目が集まります。
一方で、ベースモデルであるヤリス1.5の0-100km性能との違いや、コンパクトカーの0-100ランキングにおける立ち位置も知っておきたいポイントです。この記事では、これらの加速データに加え、待望のATの評価、中古市場での価格動向、そして一部で聞かれる評判が悪いという点についても、深く掘り下げて解説していきます。
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この記事でわかること
- GRヤリスの公式・実測0-100km/h加速タイム
- スープラやGRカローラなどライバル車との性能比較
- ATモデルの評価や中古車選びの注意点
- 加速性能以外の欠点やユーザーからの評判
GRヤリス 0-100の公式タイムと実測値
- GRヤリスの0-100kmは何秒で到達する?
- ゼロヨン加速!grヤリスの0-400タイム
- 話題のGR-DAT、そのATの評価は?
- ベースモデルのヤリス1.5の0-100kmタイム
- 「つまらない」など評判が悪い点は本当か
- 購入前に確認!GRヤリスの中古市場
GRヤリスの0-100kmは何秒で到達する?
GRヤリスの0-100km/h加速タイムは、一般的に5.2秒から5.5秒と公表されています。この数値は、コンパクトカーの枠を完全に超えた、一流スポーツカーに匹敵する性能を示しています。特にその小さなボディと1.6Lという排気量を考えれば、驚異的と言えるでしょう。
この卓越した加速性能の背景には、いくつかの重要な技術的要素が存在します。まず、心臓部であるG16E-GTS型 1.6L直列3気筒ターボエンジンが挙げられます。初期モデルで272馬力、2024年の進化型では最高出力304馬力、最大トルク400N・mにまで高められました。このパワフルなエンジンが、軽量な車体を猛然と押し出すのです。
次に、駆動システムである独自のスポーツ4WDシステム「GR-FOUR」の存在が欠かせません。このシステムは、路面状況や走行シーンに応じて前後輪のトルク配分を自在にコントロールします。発進時には最適なトラクションを確保し、タイヤの空転を最小限に抑えることで、エンジンのパワーを無駄なく路面に伝達。これが、ロケットのようなスタートダッシュを可能にしています。
加速タイムは環境に左右される
0-100km/hのタイムは、気温や湿度、路面コンディションによって変動します。例えば、空気が乾燥し気温が低い冬場は、エンジンがより多くの酸素を取り込めるため性能が向上し、公表タイムを上回る記録が出ることもあります。逆に、高温多湿の夏場は若干性能が低下する傾向が見られます。
国内外のメディアによる実測テストでは、条件が良ければ4.9秒台を記録したという報告もあり、GRヤリスが持つポテンシャルの高さを証明しています。
ゼロヨン加速!GRヤリスの0-400タイム話題のGR-DAT、そのATの評価は?
0-100km/h加速と同様に、クルマの瞬発力を示す指標として重要なのが「ゼロヨン」こと0-400m加速タイムです。GRヤリスは、このゼロヨンにおいても素晴らしい性能を発揮します。
複数の自動車メディアによるテストによると、GRヤリスのゼロヨンタイムはおおむね14秒台前半で、2024年の進化型モデルでは14.037秒という記録も報告されています。これは、かつてのハイパワースポーツカーに匹敵する、非常に優れたタイムです。
ゼロヨンで好タイムを出すためには、単にエンジンパワーが大きいだけでは不十分です。発進時のトラクション性能、スムーズなシフトチェンジ、そしてパワーを維持し続ける能力が求められます。GRヤリスは、これらの要素を高次元で満たしています。

GRヤリスの強みは、やはりGR-FOURシステムによる抜群のトラクション性能にあります。停止状態からアクセルを全開にしても、4つのタイヤがしっかりと路面を掴み、ロスなく加速していく感覚は圧巻です。このおかげで、ドライバーの技量に左右されにくく、安定して速いタイムを出すことが可能です。
また、車体の軽量化もゼロヨンタイムに大きく貢献しています。カーボンファイバー製のルーフやアルミニウム製のドア、ボンネットなどを採用することで、車両重量を約1,280kg(RZ High performance)に抑制。この軽さが、エンジンパワーを加速力へと効率的に変換する上で重要な役割を担っているのです。
話題のGR-DAT、そのATの評価は?
2024年に発表された進化型GRヤリスで最大の注目ポイントの一つが、新開発された8速AT「GR-DAT(Direct Automatic Transmission)」の追加です。これまでマニュアル車のみの設定だったため、「ATがあれば…」と思っていたファンにとって、待望の選択肢と言えるでしょう。
このGR-DATは、単なる快適性を追求したATではありません。「MTより速いAT」を目指して開発されたスポーツATであり、その評価は非常に高いものとなっています。
GR-DATの主な特徴と評価
- 電光石火のシフトチェンジ
トルクコンバーター式でありながら、プロドライバーが操作するMTに匹敵する、あるいはそれ以上の変速スピードを実現。アクセル操作に応じて小気味よくシフトが決まり、加速が途切れる感覚がほとんどありません。 - ドライバーの意思を汲む制御
ブレーキの踏み方やG(加速度)をセンシングし、ドライバーがスポーツ走行をしていると判断すると、自動で最適なギアを選択します。コーナー手前で減速すれば、エンジン回転数を維持したままシフトダウンしてくれるなど、まさに「分かっている」制御が魅力です。 - プロも認める性能
多くのレーシングドライバーや自動車評論家がサーキットでテストし、「これならMTを選ぶ理由が少なくなる」「ATの方が速く、かつ楽に走れる」と絶賛しています。
あくまでスポーツ走行が主体
GR-DATは非常に高性能ですが、そのセッティングはスポーツ走行に最適化されています。そのため、街乗りでの極低速時などでは、一般的な乗用車のAT(CVTなど)に比べてややギクシャク感を感じる場面があるかもしれません。とはいえ、日常使いが困難なレベルではなく、あくまでスポーツカーとしての特性と理解するのが良いでしょう。
結論として、GRヤリスのATの評価は「極めて高い」と言えます。ドライビングの楽しさを損なうことなく、むしろ新たな速さと可能性を広げる選択肢として、多くのドライバーに受け入れられています。
ベースモデルのヤリス1.5の0-100kmタイム
GRヤリスの驚異的な性能を理解する上で、ベースとなっている「ヤリス」の性能と比較してみるのも興味深いでしょう。特に、GRヤリスのラインナップには、1.6Lターボではなく、通常のヤリスと同じ1.5L自然吸気エンジンを搭載した「RS」というグレードが存在します。
ヤリス1.5Lモデル(及びGRヤリスRS)の0-100km/h加速タイムは、公式発表こそありませんが、各種メディアの計測ではおおよそ10秒~11秒前後とされています。
項目 | GRヤリス RZ/RC | ヤリス 1.5L / GRヤリス RS |
---|---|---|
エンジン | 1.6L 直列3気筒ターボ | 1.5L 直列3気筒自然吸気 |
最高出力 | 272PS ~ 304PS | 120PS |
最大トルク | 370N・m ~ 400N・m | 145N・m |
駆動方式 | 4WD (GR-FOUR) | FF (前輪駆動) |
0-100km/h(参考) | 約5.2秒~5.5秒 | 約10秒~11秒 |
このようにスペックを比較すると、両者のキャラクターが全く異なることが分かります。GRヤリスRZ/RCがWRC(世界ラリー選手権)を戦うために生まれた生粋のスポーツモデルであるのに対し、ヤリス1.5LモデルやGRヤリスRSは、日常での使いやすさや燃費性能を重視したモデルです。

GRヤリスRSは、見た目はアグレッシブなGRヤリスですが、中身は軽快な走りが楽しめるヤリスという位置づけですね。「速さよりもスタイルや雰囲気を楽しみたい」という方には最適な選択肢かもしれません。トランスミッションもCVT(10速シーケンシャルシフト付)なので、誰でも気軽に運転できます。
GRヤリスの「約5.2秒」というタイムが、いかに特別なものであるか、ベースモデルと比較することでより一層際立ちます。
「つまらない」など評判が悪い点は本当か
GRヤリスは世界中から高い評価を得ている一方で、インターネット上では「つまらない」や「乗り心地が悪い」といったネガティブな評判を目にすることもあります。これらの声は本当なのでしょうか。ここでは、GRヤリスの欠点や注意点について客観的に解説します。
評判が悪いとされるポイントは、主に以下の点に集約されることが多いです。
1.サスペンションが硬く、乗り心地が悪い
これは、GRヤリスがスポーツ走行を最優先に設計されているため、ある意味当然の特性です。特に初期モデルやハイパフォーマンスグレードは足回りが硬めに設定されており、路面の凹凸をダイレクトに拾いやすい傾向があります。日常の街乗りや長距離移動では、快適性を重視する方には不満を感じるかもしれません。
2.後部座席が狭く、実用性が低い
GRヤリスは専用設計の3ドアボディを採用しており、後部座席は非常にタイトです。大人が長時間乗るには窮屈で、乗り降りも決して楽ではありません。また、荷室も広くはないため、ファミリーカーとしての使用や、多くの荷物を積む用途には不向きです。
3.「つまらない」という評価の真相
「つまらない」という評価は、主に2つの側面から来ていると考えられます。
- 完成度が高すぎる:GRヤリスはノーマルの状態でも非常に高い性能を発揮します。そのため、クルマを自分でチューニングして育てていく楽しみを求めるユーザーからは、「いじる余地が少なくつまらない」と感じられることがあります。
- 安定志向の走り:高性能な4WDシステムにより、非常に安定した走行が可能です。限界領域でも挙動が穏やかなため、FR車のようなスリリングな操縦性を期待するドライバーにとっては、刺激が足りず「つまらない」と感じる場合があるようです。
購入前に目的を明確にすることが重要
これらのネガティブな評判は、GRヤリスの「競技車両直系のスポーツカー」という本質を理解せずに、一般的な乗用車の感覚で購入してしまった場合に生じるギャップが原因であることが多いです。GRヤリスは、快適性や実用性よりも、走りの楽しさや性能を追求する人のためのクルマです。購入を検討する際は、ご自身の求めるものが何なのかを明確にすることが、後悔しないための鍵となります。
結論として、評判が悪いとされる点は、GRヤリスのキャラクターの裏返しであることがほとんどです。その特性を理解し、受け入れられるのであれば、これほど刺激的で満足度の高いクルマは他にないでしょう。
購入前に確認!GRヤリスの中古市場
GRヤリスは新車だけでなく、中古車市場でも非常に高い人気を誇っています。生産台数が限られていることや、その特殊なキャラクターから、中古車価格は比較的高値で安定しているのが特徴です。
2024年時点での中古車価格帯は、おおよそ300万円台後半から600万円以上と、年式やグレード、走行距離によって幅があります。特に、BBS製鍛造ホイールやトルセンLSDが装備された「RZ”High performance”」は人気が高く、高値で取引される傾向です。

最近では、価格が非常に高騰している個体も見受けられますね。中には新車価格を上回るプレミア価格が付いているケースも少なくありません。購入を検討する際は、相場をよく確認することが大切です。
中古車選びの注目ポイント
- 修復歴とメンテナンス履歴の確認
GRヤリスはスポーツ走行で使われることが多い車種です。そのため、サーキット走行によるダメージや、過度な改造が施されていないかを確認することが重要になります。定期点検記録簿でオイル交換などのメンテナンス履歴をしっかりチェックしましょう。 - グレードと装備
前述の通り、「RZ”High performance”」は魅力的な装備が揃っていますが、その分価格も高くなります。自分の用途に合わせて、標準グレードの「RZ」や競技ベースの「RC」も視野に入れると、選択肢が広がるかもしれません。 - 進化型(2024年~)か前期型か
2024年に大幅な改良が加えられた「進化型」は、エンジン出力の向上やAT(GR-DAT)の追加など魅力が増していますが、中古市場での価格はまだ非常に高いです。予算を抑えたい場合は、前期型も十分に高性能であり、有力な選択肢となります。
トヨタ認定中古車もおすすめ
安心して購入したい場合は、トヨタの販売店が扱う「トヨタ認定中古車」を検討するのも良い方法です。専門のスタッフによる厳しい検査をクリアした車両であり、手厚い保証が付いているため、購入後のトラブルリスクを大幅に減らすことができます。
GRヤリスの中古車は、決して安い買い物ではありません。しかし、その唯一無二の価値を考えれば、価格に見合う満足感を得られる可能性が高い一台です。焦らずじっくりと、信頼できる個体を探すことが成功の鍵となります。
GRヤリス 0-100の速さをライバルと比較
- GRヤリスはスープラより速いのか徹底検証
- GRスープラの0-100タイムとの差は?
- 兄貴分GRカローラの0-100タイムは?
- コンパクトカー0-100ランキングでの順位
- 総括:grヤリスの0-100加速は本物か
GRヤリスはスープラより速いのか徹底検証
「GRヤリスはスープラより速いのか?」という疑問は、多くのクルマ好きが抱く興味の一つです。結論から言うと、シチュエーションによって速さは異なるというのが答えになります。
直線加速(0-100km/h)ではスープラが優位
まず、単純な0-100km/h加速性能では、スープラに軍配が上がります。スープラのトップグレードであるRZは、3.0L直列6気筒ターボエンジンを搭載し、387馬力を発生。その0-100km/hタイムは約4.1秒~4.3秒と、GRヤリスの約5.2秒を大きく上回ります。
車種 | エンジン | 最高出力 | 駆動方式 | 0-100km/h(参考) |
---|---|---|---|---|
GRヤリス (RZ HP) | 1.6L 直3ターボ | 304PS | 4WD | 約5.2秒 |
GRスープラ (RZ) | 3.0L 直6ターボ | 387PS | FR | 約4.1秒 |
サーキットや峠道ではGRヤリスが有利な場面も
一方で、コースがテクニカルになれば話は変わります。GRヤリスの最大の武器は、その軽量コンパクトなボディと、GR-FOURシステムによる卓越したコーナリング性能です。
車重を比較すると、GRヤリスが約1,280kgなのに対し、GRスープラ RZは約1,530kgと、250kgもの差があります。この軽さが、タイトなコーナーが連続する峠道やミニサーキットでは絶大な効果を発揮するのです。
切り返しが素早く、コーナーからの立ち上がり加速も鋭いため、コースによっては重量のあるスープラを凌駕するラップタイムを記録することも珍しくありません。特に、雨で濡れた滑りやすい路面などでは、4WDのGRヤリスが持つ安定性が大きなアドバンテージとなります。

つまり、最高速や直線的な速さを求めるならスープラ、コーナリングの速さや一体感を求めるならGRヤリス、というように、両者は「速さの質」が異なるのです。どちらが優れているかではなく、どちらの走りが自分の好みに合うかで選ぶのが良いでしょう。
GRスープラの0-100タイムとの差は?
前述の通り、GRヤリスとGRスープラの0-100km/h加速タイムには明確な差が存在します。ここでは、GRスープラのグレードごとのタイムを比較し、その差をより具体的に見ていきましょう。
GRスープラには、エンジンが異なる3つのグレード(RZ、SZ-R、SZ)がラインナップされており、それぞれ加速性能が異なります。
グレード | エンジン | 最高出力 | 0-100km/h(参考) | GRヤリスとの差(参考) |
---|---|---|---|---|
RZ | 3.0L 直列6気筒ターボ | 387PS | 約4.1秒 | 約1.1秒 速い |
SZ-R | 2.0L 直列4気筒ターボ | 258PS | 約5.2秒 | ほぼ同等 |
SZ | 2.0L 直列4気筒ターボ | 197PS | 約6.5秒 | 約1.3秒 遅い |
注目すべきは「SZ-R」との比較
この表で特に興味深いのは、2.0Lターボエンジンを搭載した中間グレード「SZ-R」の存在です。SZ-Rの0-100km/hタイムは約5.2秒と、奇しくもGRヤリスとほぼ同じタイムになっています。最高出力はSZ-Rが258PS、GRヤリスが304PS(進化型)とヤリスが上回りますが、車重の軽さやエンジン特性の違いなどが影響し、結果的に同等の加速性能となっているのです。
これにより、GRヤリスの加速性能が、より排気量の大きい本格FRスポーツカーの中間グレードに匹敵する、非常に高いレベルにあることが客観的に分かります。
トップグレードのRZとは1秒以上の差がありますが、これはクルマのコンセプトや価格帯が全く異なるため、当然の結果と言えるでしょう。GRヤリスは、そのコンパクトなボディの中に、格上のスポーツカーに迫る心臓を秘めているのです。
兄貴分GRカローラの0-100タイムは?
GRヤリスの登場後、同じパワーユニットを搭載した「兄貴分」として登場したのがGRカローラです。GRヤリスと同じ1.6L直列3気筒ターボエンジンを搭載していますが、その性能やキャラクターには違いがあります。
GRカローラの0-100km/h加速タイムは、公式には発表されていませんが、海外メディアなどの計測ではおおむね5.0秒前後とされています。これは、GRヤリスの約5.2秒よりもわずかに速いタイムです。
GRヤリスとGRカローラの性能差
なぜGRカローラの方が少し速いのでしょうか。その理由は、エンジンのチューニングとギア比にあります。
車種 | 最高出力 | 最大トルク | 車重(参考) | 0-100km/h(参考) |
---|---|---|---|---|
GRヤリス (進化型) | 304PS | 400N・m | 約1,280kg | 約5.2秒 |
GRカローラ | 304PS | 370N・m | 約1,470kg | 約5.0秒 |
GRカローラのエンジンは、GRヤリス(初期型)よりも高出力な304馬力に設定されています(※GRヤリス進化型も同等の304馬力)。車重はGRカローラの方が約190kg重いですが、そのハンデを補うために加速重視のギア比設定となっており、結果として0-100km/hタイムではGRヤリスを僅かに上回るのです。

特に、2シーター仕様の限定モデル「モリゾウエディション」は、トルクが400N・mに向上し、さらなる軽量化も図られているため、4.9秒台を記録するとも言われています。まさに究極のGRモデルですね。
ただし、タイム差はごくわずかであり、実質的にはほぼ互角の性能と考えて良いでしょう。選択の決め手は、俊敏な走りの3ドアハッチバック(GRヤリス)か、実用性も兼ね備えた5ドアハッチバック(GRカローラ)か、というボディ形状やキャラクターの違いになりそうです。
コンパクトカー0-100ランキングでの順位
GRヤリスの加速性能が優れていることは分かりましたが、世界のライバルたちと比較した場合、どの位置にランクインするのでしょうか。ここでは、GRヤリスを「ハイパフォーマンス・コンパクトカー(ホットハッチ)」というカテゴリーの中で比較してみましょう。
このクラスには、欧州メーカーを中心に数々の強豪が存在します。
順位 | 車種 | 駆動 | 0-100km/hタイム | 新車価格帯(参考) |
---|---|---|---|---|
1 | メルセデスAMG A45 S 4MATIC+ | 4WD | 3.9秒 | 約950万円~ |
2 | VW ゴルフR | 4WD | 4.7秒 | 約650万円~ |
3 | ホンダ シビックタイプR (FL5) | FF | 5.0秒前後 | 約500万円~ |
– | トヨタ GRヤリス (RZ HP) | 4WD | 5.2秒 | 約460万円~ |
コストパフォーマンスで際立つ存在
ランキングを見ると、純粋なタイムではGRヤリスを上回るモデルも存在します。しかし、ここで注目すべきは価格とのバランスです。GRヤリスより速いAMG A45 SやゴルフRは、価格帯が650万円~950万円以上と、GRヤリスの2倍近い価格設定になっています。
同価格帯のライバルと目されるホンダ・シビックタイプRと比較すると、0-100km/h加速ではトラクションに優れる4WDのGRヤリスが有利な場面もありますが、ほぼ互角の性能と言えます。ただし、シビックタイプRはFF(前輪駆動)最速を目指したサーキット志向のマシンであり、GRヤリスはラリーフィールドをルーツに持つマシンというキャラクターの違いがあります。
これらの比較から、GRヤリスは絶対的な速さで頂点に立つわけではないものの、その価格帯においては突出した加速性能と独自の価値を持つ、非常にコストパフォーマンスの高い一台であると結論付けられます。
総括:grヤリスの0-100加速は本物か
この記事では、GRヤリスの0-100km/h加速性能を中心に、その速さの秘密やライバルとの比較、そして購入前に知っておきたい注意点などを多角的に解説しました。最後に、本記事の要点をまとめます。
- GRヤリスの0-100km/h加速タイムは約5.2秒から5.5秒
- 進化型モデルは304馬力を発揮し、さらに力強さを増した
- 速さの秘訣は高出力な1.6Lターボと4WDシステム「GR-FOUR」にある
- ゼロヨン(0-400m)タイムは14秒台前半と非常に優秀
- 新開発の8速AT「GR-DAT」はMTに匹敵する、あるいはそれ以上の速さを実現
- ベースのヤリス1.5Lモデルの0-100km/hタイムは約10秒で、明確な差がある
- 評判が悪いとされる点は、乗り心地の硬さや実用性の低さに集中する
- 「つまらない」という評価は、完成度の高さや安定志向の走りからくる一部の声
- 中古市場では人気が高く、価格は高値で安定している
- 直線加速ではGRスープラRZ(約4.1秒)に及ばない
- テクニカルなコースでは軽量なGRヤリスがスープラを上回る場面もある
- 兄貴分のGRカローラ(約5.0秒)とはほぼ互角の加速性能
- 世界のホットハッチと比較しても、優れたコストパフォーマンスを誇る
- 快適性よりも走りの性能を最優先するユーザー向けの特別な一台
- 購入を検討する際は、その唯一無二のキャラクターを深く理解することが重要